安青錦、戦禍のウクライナから来日し3年半で初賜杯の快挙!
スポーツ 国際・海外
11月23日の九州場所千秋楽で初優勝したウクライナ出身の大相撲関脇・安青錦(あおにしき)=安治川部屋=は、約3年半前にロシアによる母国への侵攻を契機に来日した。逆境をバネに技を磨き、ウクライナ出身力士としては初の偉業を達成した。
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しこ名の「青」は故郷の国旗から
本名はダニーロ・ヤブグシシン。182センチ、140キロ。2004年3月23日、ウクライナ中部ビンニツァ出身の21歳。しこ名は師匠の安美錦から「安」と「錦」、「青」はウクライナ国旗から取っている。
ウクライナで生活していた当時の7歳から相撲を始め、19年には世界ジュニア選手権で3位になった。レスリングも経験している。
ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに母国を離れ、ドイツを経て相撲の稽古ができる日本へ。22年春から関西大相撲部で鍛錬を始めた。同年12月に安治川部屋の研修生となり、23年の新弟子検査を受検、同年秋場所で初土俵を踏んだ。
欧州からの優勝は4カ国目
欧州の優勝力士輩出国はブルガリア、エストニア、ジョージアに続いて4カ国目となった。
安青錦はウクライナ出身としては初めて大関昇進となるのが確実となった。

「白鵬杯」でウクライナの少年選手らと記念撮影する安青錦(後列左から3人目)=2025年2月11日、両国国技館(共同)
バナー写真:優勝パレードに出発する安青錦(右)=2025年11月23日、福岡国際センター(時事)