火災による死者、2024年は1451人:総出火件数は3万7141件―消防庁
社会
消防庁がこのほど発表した2024年の「火災統計」(確定版)によると、1年間の総出火件数は3万7141件、火災による総死者数は1451人だった。火災による損害額は998億円。
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平均すると、1日あたり101件、14分ごとに1件の火災が発生したことになる。火災種別でみると、建物火災が2万972 件、林野火災が831件、車両火災が3546件、船舶火災が62件、航空機火災が3件、その他火災が1万1727件だった。
住宅火災による死者(放火自殺者などを除いた数)は1030人。うち65 歳以上の高齢者は779人で、前年より17人増加した。
最も火災が多いのは12月
火災の多い月は12月、1月、3月、4月の順で、年末から発生件数がぐっと増えるのが見てとれる。冬とともに春先に火災が多いのは、空気の乾燥に加え、1年の中でも特に風が強い季節であることが理由だ。
総出火件数の3万7141件を出火原因別にみると、「たばこ」3058件(8.2%)、「たき火」2781件(7.5%)、「こんろ」2718件(7.3%)、「電気機器」2577件(6.9%)、「放火」2377件(6.4%)の順。「放火」については、「放火の疑い」を合わせると3904件(10.5%)となり、出火原因別のトップとなる。
住宅火災の出火原因は「こんろ」が最も多く、以下「電気機器」「たばこ」「配線器具」「電灯電話などの配線」の順だった。
消防庁によると、25年上半期(1~6月)の総出火件数(概数)は、前年同期比8.8%増の2万1525件。住宅火災による死者のうち65歳以上の高齢者は469人と、同5.9%の増加で推移している。
【資料】
バナー写真:大分市佐賀関の火災現場=2025年11月18日夜(時事)

