がん5年生存率、部位ごとに格差―国立がん研究センター : 早期発見が重要
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かつて「不治の病」と呼ばれたがんは、治療して克服できる病気になりつつある。国立がん研究センターが、部位ごとや進行度による5年生存率を公表した。
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多くの部位で生存率改善
国立がん研究センターは2012-15年にがんと診断された約254万人の5年生存率を発表した。国際的な基準を満たした44都道府県のデータを使用。がん以外の死因の影響を除いて推定する「純生存率」を用いた。
部位別で生存率が高いのは、女性は甲状腺(92.7%)、皮膚(92.4%)、乳房(88.7%)、男性は前立腺(94.3%)、皮膚(90.9%)、甲状腺(88.6%)。
1993年以降の生存率推移を分析すると、多くの部位で生存率は向上している。男女ともに、白血病や悪性リンパ腫、肺などの改善が目立った。一方、すい臓や胆のう・胆管は大きな向上が見られず、依然として低水準だ。
臓器内にとどまった早期がんと離れた臓器に転移している進行がんの場合とでは生存率には大きな格差があった。胃(早期92.4% / 遠隔転移6.3%)、大腸(92.3% / 16.8%)、肺(77.8% / 8.2%)、女性乳房(98.4% / 38.5%)など。早期発見、早期治療の重要性が改めて確認された。
【資料】
- 国立がん研究センター「2012-2015年の4年間に診断された がんの5年生存率を公表」
バナー写真 : PIXTA

