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インフル全国で猛威、変異型「サブクレードK」 : 39都道府県で警報レベルに

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例年よりも大幅に早くインフルエンザが猛威をふるっている。コロナ禍の頃を思い出して、手洗いやマスク着用など基本的な感染対策を心がけたい。

厚生労働省の集計で、全国3000の医療機関で11月17日~23日までの1週間に報告されたインフルエンザの新規感染者数が19万6895人に上った。1医療機関当たりの新規感染者数は51.12人で、前週の37.73人から1.35倍となった。

39都道府県で、「警報レベル」の1医療機関当たり30人を超えている。中でも、宮城(89.42人)、福島(86.71人)、岩手(83.43人)を筆頭に、関東以北で感染が急拡大している。休校や学級閉鎖などの措置を取った幼稚園や保育園、小中高は全国で8817施設だった。

国立健康危機管理研究機構によると、10月31日から11月23日までの5週間に検出されたインフルエンザはAH3亜型が全体の94%を占め、中でも、「サブクレードK」と呼ばれる変異型が拡大しているという。2025-26シーズンワクチンはサブクレードKとは異なる系統を基準としているため、ワクチン効果の詳細は分かっていない。手洗いや換気、混雑時のマスク着用など基本的な感染対策の徹底が求められる。

定点医療機関当たりの新規感染者数

【資料】

バナー写真 : PIXTA

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