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さよならSuicaのペンギン、2026 年度末に「卒業」 発行枚数は約1億2000万枚

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JR東日本が発行するIC乗車券Suica(スイカ)のイメージキャラクターとして親しまれてきた「スイカのペンギン」が、2026年度末で「卒業」する。

218万4000店で利用可能

JR東日本が2025年11月、発表した。スイカの機能を26年秋から充実させることに伴い、スイカ誕生25周年を区切りに新たなキャラクターにバトンタッチする。

Suicaカード(左、JR東日本提供)とSuicaのペンギン(©Chiharu Sakazaki / JR 東日本 / DENTSU)
Suicaカード(左、JR東日本提供)とSuicaのペンギン(©Chiharu Sakazaki / JR 東日本 / DENTSU)

Suicaのペンギンはスイカ導入当初から、見た目の愛くるしさで多くの利用客に愛され、スイカの認知度向上や利用促進に大きく貢献した。作者のイラストレーター、坂崎千春さんは「25年という長い時間、『Suicaのペンギン』として歩むことができて幸せでした」とコメントを寄せた。

Suica発行枚数の推移

スイカは、「スイスイ」行けるICカードの意味が込められ、「Super Urban Intelligent Card」を略した。01年に首都圏の424駅で利用できるIC乗車券としてサービスを開始。その後、他の交通事業者との相互利用や電子マネーの導入などで利用できるエリア、サービス、店舗を拡大させてきた。

カードとモバイルを合わせて約1億2000万枚(25年10月末時点)が発行されており、利用できる店舗数は約218万4000店(25年9月末時点)にも上る。

Suicaにまつわるデータ

  • 利用可能店舗数:約218万4000店舗(2025年9月末時点)
  • 1日当たり最高利用件数:約1183万件(2025年7月25日)
  • 1カ月当たり最高利用件数:約3億2306万件(2025年7月)

*最高利用件数については2025年10月時点
出所:JR東日本

Suicaのあゆみ

2001年11月18日
首都圏エリア424駅でサービス開始

2004年3月22日
Suica電子マネーサービス開始

2004年8月1日
JR西日本の交通系ICカード「ICOCA」(イコカ)とのIC乗車券相互利用開始

2007年6月1日
ポイントサービス開始

2013年3月23日
交通系ICカード全国相互利用サービス開始

2013年7月
交通系電子マネーの月間利用件数が初めて1億件突破

2018年7月
交通系電子マネーの月間利用件数が初めて2億件突破

2019年9月1日
訪日外国人旅行者向け「Welcome Suica」のサービス開始

2020年9月8日
モバイルSuica会員数が1000万人突破

出所:JR東日本

【資料】

バナー写真:JR東日本が提供するスマートフォン用の「モバイルSuica(スイカ)」の画面(共同)

JR JR東日本 Suica ICカード