国内の日本語学習者、過去最多の29万人:65%が留学生―文科省の24年度調査
社会 教育
文部科学省の調査によると、2024年11月時点で、日本国内で日本語を学ぶ外国人らは29万4198人。前年同時期より3万人以上増えて、過去最多となった。
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2024年度の「日本語教育実態調査」で、留学生が学ぶ大学や法務省告示の日本語学校のほか、自治体や民間が実施する日本語教室などを対象に実施。日本語教育を行う機関・施設は全国で2669に上った。
これまでの調査で最も国内の日本語学習者が多かったのは、コロナ禍前の19年の27万7857人だった。1990年の国内日本語学習者は6万人で、この35年間に約5倍に増えた。
日本語学習者のうち、留学生は19万2525人と全体の65%。次いで「ビジネス関係者とその家族」6.6%、研修生・技能実習生4.5%、日本人の配偶者2.3%、日系人及びその家族1.1%と続く。滞日年数は1年未満が37.2%、1年~3年が26.3%で、3年以内の日本滞在者が6割以上を占めている。
国・地域別では、アジア地域の出身者が85%。中国が7万8821人と最も多く、次いでネパール、ベトナム、ミャンマー、スリランカなどの順。
教師の半数以上がボランティア
日本語教師の数は、5万309人で、前年より約4000人増え、今回初めて5万人を上回った。しかし、常勤で働く人は6847人(13.6%)にとどまり、半数以上(2万6721人、53.1%)がボランティアの立場で日本語を教えている。
日本語教室がある地方公共団体の割合は、全国でみると61.8%。兵庫県が100%を達成しているほか、大阪府、茨城県、神奈川県が90%以上となっている。
【資料】
- 文部科学省「日本語教育実態調査-令和6年度 結果の概要-」
バナー写真:PIXTA


