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記録ずくめの衆院解散 : 予算審議は先送り、年度内成立は困難?

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物価高対策や経済対策の効果を国民が実感できるのはしばらく先になりそう…。予算審議は後回しにして、通常国会の冒頭で衆議院は解散の見通し。

異例の “冒頭解散”

高市早苗首相は1月23日召集の通常国会の冒頭で衆議院を解散すると与党幹部に伝えた。衆院の解散は、衆院議員の任期(4年)満了以前に、その全員の身分を失わせ、総選挙を実施すること。総選挙は、国民の意思を問うためである。

現行憲法下で過去に26回の衆院解散があったが、国会での論戦を経ないまま冒頭で解散した例は過去に4回のみ。通常国会での冒頭解散は1966年の佐藤内閣以来60年ぶりとなる。

また1月の解散は1955年の鳩山内閣、90年海部内閣の2回のみ。この時期が避けられるのは、新年度予算の審議に関わる重要な時期だからだ。1月24日に解散した海部内閣では、衆院選後の2月28日に政府予算案提出、その後、国会審議を経て予算が成立したのは6月に入ってからだった。

高市首相は年頭記者会見で「物価高対策や経済対策の効果を国民に実感してもらうことが大切」と強調したが、解散によって26年度予算審議は先送りされ、予算の年度内成立は困難となった。

解散する1月23日時点での衆院議員の在任期間は任期(4年)の3分の1にも満たない454日。内閣不信任決議による2度の解散(1953年吉田内閣、80年大平内閣)を除けば、史上最短となる。投票日が2月8日になれば、解散から史上最短の16日で投票(憲法の規定では40日以内)となり、36年ぶりの1月解散と合わせ記録ずくめだ。

解散時点での衆院議員の在職日数

政権発足から解散までの期間

【資料】

バナー写真 : フォトAC

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