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乳がん患者QOL調査:家族と友人が心の支え─ウィッグや乳房再建など外見ケアも重要

健康・医療 暮らし 社会

お金の不安は尽きないけれど、自分らしさを失わずに治療に向き合いたい。

ライフネット生命保険(東京都千代田区)は2025年10月、「5年以内に乳がんの治療を開始した」20~69歳の女性779人を対象にQOL(Quality of Life=生活の質)と外見の変化に対するケアについて調査を実施した。

QOLを維持するにあたり感じた不安で最も多かったのは「治療・再発・転移」の54.9%で、「副作用や後遺症」「治療費など経済的な不安」「外見の変化」が続いた。

不安に感じたこと

治療中の心の支えは「家族や友人との時間」が65.6%と突出。「医療従事者の対応」「趣味」に助けられた人ももれぞれ3割近くに上った。

心の支えになったもの

外見ケアで治療に前向き

QOL維持のために良かったことは「家族・友人との交流」12.7%がトップで、「適度な運動」「外見変化へのケア」「趣味」の順だった。なお、若年層(20-30代)に絞ると、「外見変化へのケア」が21%でトップだった。

やってよかったこと

乳がんの治療における外見の変化には個人差があるが、乳房の変形・消失のほか、脱毛やむくみなどが生じる場合がある。こうした変化に対し何らかの処置を施した154人に、やって良かったケアを聞いたところ、「ヘアウィッグ」42.9%が圧倒的なトップ。以下、「乳房の再建手術」18.8%、「パッドなど人工乳房」9.1%と続いた。

やってよかった外見ケア

治療開始後のQOL維持にかかった額は平均で43万円だったが、外見ケアにかかった費用の平均は34万円で、比重の大きさは明らかだ。こうした外見ケアは医療費の患者負担を一定額に抑える高額療養費制度の対象外となるケースがあり、患者にとって大きな痛手となりうる。しかし、外見ケアの目的は「自己肯定感を保つため」57%、「自信を保ち、前向きな気持ちで治療に臨むため」55%が上位で、病気を克服するため重要な要素となっている。

【資料】

バナー写真:PIXTA

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