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訪日外国人、円安追い風初の4000万人突破 : “台湾有事” 発言で12月の中国急減

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有名な観光地をめぐるだけでなく、「すしを握ってみたい」「着物で鎌倉を散歩したい」など、日本文化を体験したい人も増えているようだ。2030年の訪日外国人6000万人に向けて、受け入れ側のさらなる工夫も求められる。

コロナ禍前比で1000万人増

日本政府観光局が発表した2025年の訪日外国人数(推計値)は、前年比15.8%増の4268万3600人。これまで最多だった24年の3687万148人を大幅に上回り、初めて4000万人を突破した。コロナ禍前の19年(約3188万人)からは約1000万人増えた。桜・紅葉時期や上質な雪が楽しめる厳冬期など中心に、各市場からの集客が好調だった。

訪日の有力なインセンティブとなっているのが円安。コロナ禍前の19年は1ドル=110円程度だったが、25年は140円台後半~150円台前半で推移しており、物価は上昇しても、相対的には割安な旅が楽しめる。訪日消費額も9.5兆円と過去最高を記録した。

国・地域別で最も多かったのは韓国の945万9600人(前年比7.3%増)。中国909万6300人(30.3%増)、台湾676万3400人(11.9%増)、米国330万6800人(21.4%増)が続いた。

中国は11月まで好調に推移し、全体を押し上げたが、高市早苗首相の“台湾有事” 発言で中国政府が訪日自粛を呼び掛け、12月は前年同月比45.3%減と急ブレーキがかかった。香港は、日本で大地震が起こるとのうわさがSNS等で拡散され年前半に激減した結果、通年でも前年比-6.2%と主要23市場で唯一前年実績を割り込んだ。

政府は2030年に「訪日外国人客6000万人、訪日消費額15兆円」の目標を掲げている。

訪日外国人客数の推移

2019年と2025年の訪日外国人客数比較

【資料】

バナー写真 : 外国人観光客でにぎわう大阪市中央区の黒門市場(2025年5月撮影、時事)

訪日外国人 インバウンド 日本政府観光局