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リチウム電池から出火の火災が急増:2024年は1100件超に―消防庁

社会

リチウムイオン電池から出火した火災が近年増加。消防庁によると、2024年の発生件数は1162件に達した。

2022年1月から25年6月までに発生し、リチウム電池とその搭載製品から出火した火災について、全国の消防機関から報告のあった事例を取りまとめた。それによると、火災件数は22年が852件、23年が910件、24年が1162件と右肩上がりで増加。25年は上期(1月~6月)だけで665件に上った。このうち、2割前後は廃棄されたリチウム電池を回収中のごみ収集車や、ごみ処理関連施設で発生している。

リチウム電池から出火の火災件数推移

ワイヤレスイヤホンから発火の例も

25年1月から6月に発生した、製品別の火災件数(廃棄電池による火災を除く)は下表の通り。モバイルバッテリーからの発火が194件(35%)とトップで、第2位の携帯電話(39件、7%)を大きく引き離した。発火元は電動工具や電動アシスト自転車、コードレス掃除機、ワイヤレスイヤホンなど、身近な家電製品にも及んでいる。

2025年1月~6月の製品別火災件数

モバイルバッテリーが発火し火災に至った原因を調べたところ、外部からの衝撃(9%)、高温下での使用・保管(6%)、製品の欠陥(3%)、充電方法の誤り(3%)などが上位。しかし、原因が分からないケースも半数以上(53%)に上った。

2025年1月~6月のモバイルバッテリーによる火災194件の出火原因

電動工具やコードレス掃除機では、非純正バッテリーの使用が発火原因となったケースが比較的多かった。消防庁では「安全な製品の購入、使用時の適切な取扱い、廃棄時の適切な分別などが重要」としている。

【資料】

バナー写真:再現実験で発火するモバイルバッテリー=NITE(製品評価技術基盤機構)提供(時事)

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