ペットの「同行避難の原則」ほとんど知られず : 防災対策しているのは2割どまり
防災 社会 暮らし
飼い主にとってはペットは「わが子」。災害で避難するときに「置いてはいけない」と思う一方で、ペットを連れていては避難所に入れてもらえない…という心配もある。
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環境省がガイドライン整備
環境省は、2011年3月の東日本大震災で自宅に取り残されたり飼い主とはぐれたりしたペットが多数いたことや、避難所に連れてきたペットを巡るトラブルの例も相当数あったことから、13年に「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」を作成。18年にはこれを改定し「人とペットの災害対策ガイドライン」として発行した。
ガイドラインが原則としているのは「飼い主の責任によるペットとの同行避難」。ただし、一緒に避難はするが、避難所でペットを同室で飼養管理することではないとしている。
アイペット損害保険(東京都江東区)が犬と猫の飼育者500人ずつを対象の1~2月に実施した調査では、ガイドラインの存在を「知っている」人は8.0%のみ。ペットは飼い主との「同行避難」が原則であることを「知っている」のも10.3%にとどまった。
ただ、最寄りの避難所のペット受け入れ可否が分からなくても、76.9%が「同行避難する」と回答。「わが子」を置いてはいけない人が圧倒的に多い。
「同行しない」人たちに理由を尋ねると、「避難所にペットが入れない可能性がある」44.6%が最も多く、「ペットが他人に慣れていない」35.1%、「ペットを飼っていない人に迷惑がかかる」34.2%などと続いた。
災害を想定したペットに関する防災対策については、「かなりしている」4.4%と「している」15.6%を合わせても2割にとどまった。最寄りの指定避難所のペットの受け入れ体制について「知っている」と答えたのは11.6%。
地震や豪雨災害などから免れることのできない日本。ペットの防災も「備えあれば憂いなし」と心得て、まずは最寄の避難所の状況のリサーチから始めたい。
【資料】
- 環境省「人とペットの災害対策ガイドライン」
- アイペット損害「2026年版ペットのための防災対策に関する調査」
バナー写真 : PIXTA


