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国内広告費が過去最高の8兆円超え、ネット広告が初めて5割超に:電通調査

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新聞や雑誌を読まなくなり、テレビも視聴しなくなった人々が、今見ているのはインターネット経由のコンテンツ。ネット広告業界が、これまでにない活況ぶりだ。

電通が毎年実施している、日本の総広告費(推定)の調査結果を発表。2025年は前年比105.1%で8兆623億円に達し、4年連続で過去最高を更新した。企業の好業績によるデジタル投資の加速や、大型イベントの開催などが成長を後押しした。

日本の総広告費の推移

日本の広告費は「マスコミ4媒体(テレビ、ラジオ、雑誌、新聞)」、「インターネット(ウェブメディア、物販プラットフォームほか)」、「プロモーションメディア(屋外・交通・折り込み・DMほか)」の3カテゴリに大別される。

マスコミ4媒体広告費は全体で2兆2980億円(前年比98.4%)と、ほぼ横ばい。ネット広告費は4兆459億円(前年比110.8%)と高い伸びを見せ、初めて広告費全体の5割超となった。プロモーションメディア広告費は1兆7184億円(前年比102.0%)で3年連続のプラス成長となった。

万博や世界陸上など大型イベントが寄与

マスコミ4媒体広告は、不透明や世界情勢や円安による物価高の影響などを受け、特に新聞広告出稿が伸び悩んだ。一方、ネット広告はSNS上の縦型動画広告や、ネット接続されたテレビにおける動画広告需要の高まりなどが市場全体の拡大につながった。前年に続き、podcast(ポッドキャスト)をはじめとする音声メディアでの展開も好調。オンライン通販のさらなる普及で、物販系ECプラットフォームの広告も2桁成長した。

プロモーションメディアも、インバウンド需要の高まりによる屋外・交通広告、POPが増加。大阪・関西万博や東京2025世界陸上といった大型イベントの開催、ホテルなど大規模商業施設の新装・改装や都市再開発もプラスに働き、全体の伸長に寄与した。

【資料】

バナー写真:PIXTA

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