新作映画いよいよ公開!3分で分かる「スーパーマリオ」ヒストリー
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ビデオゲームの代名詞
マリオが初登場したのは1981年、若き日の宮本茂氏(現・任天堂代表取締役フェロー)が手がけたアーケードゲーム『ドンキーコング』だ。工事現場でコングと闘う大工の設定で、跳躍してタルを避けるアクションから「ジャンプマン(Jumpman)」と表記された。
マリオが正式名称になったのは83年の『マリオブラザーズ』からで、ステージの多くが地下だったため職業は配管工に変更された。命名の由来は、任天堂米国法人(Nintendo of America)の倉庫のオーナーだったイタリア系米国人、マリオ・セガール(Mario Segale)氏にちなんだとの逸話が知られる。
宮本氏は誕生前から「ミスター・ビデオゲーム」と呼んで、マリオをさまざまな作品で起用するつもりだったという。以後、ファミコン『テニス』では審判役、『ゴルフ』ではゴルファー、『レッキングクルー』ではビル解体工と職業は二転三転する。

生みの親の宮本氏(Sthanlee Mirador/Sipa USA via Reuters Connect)
人気を決定づけたのが、85年の『スーパーマリオブラザーズ』だ。横スクロールに多彩な仕掛け、跳んだり踏んだりして敵を倒すアスレチックアクションは、記録的な大ヒットで家庭用ゲームの歴史を変えた。キノコで巨大化するパワーアップや、土管でつながる地下世界など、シリーズに一貫するエッセンスの多くもここで生まれた。
その後も新型ハードに対応しながら、シリーズはさらに世界観とジャンルを広げていく。マリオを乗せて冒険する恐竜ヨッシーや、ライバルのワリオも人気者になり、スピンオフ作品の主役を務める。個性的な仲間たちが活躍する『マリオカート』『マリオテニス』などの派生シリーズも生まれた。「スポーツもコメディもできるタレント」(宮本氏)へと成長したマリオは、任天堂の“顔役”、まさに「ミスター・ビデオゲーム」となる。
そして現在、マリオはゲームの枠を越えたポップカルチャーの象徴となった。2021年には大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンにマリオの世界を再現したエリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」が誕生し、USJを来場者数アジア1位のテーマパークに押し上げた。
23年のハリウッド映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は、ゲーム原作歴代トップの世界興収を記録。かねてより宮本氏は「『ドンキ―コング』の頃から米国ユーザーが念頭にある」と語っていた。企画からコミットした本作の大ヒットは、その40年以上にわたる海外戦略の結実といえる。

京都の歌舞伎劇場「南座」で開催された『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』ワールドプレミア=2026年3月28日(REUTERS/Manami Yamada)
赤い帽子の配管工は、続編『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』で今度は重力さえ振り切って宇宙へと飛び出した。これからも、世界中のファンを新たな冒険へと連れていくだろう。
「マリオ」略年表
※日本発売年を表記
1981
アーケードゲーム『ドンキーコング』でデビュー
1983
アーケードゲーム『マリオブラザーズ』発売。ルイージ初登場
1985
ファミコン『スーパーマリオブラザーズ』発売、4024万本の記録的ヒット。クッパ、ピーチ、キノピオ初登場
1989
ゲームボーイのローンチタイトル『スーパーマリオランド』発売。デイジー初登場
1990
スーパーファミコンのローンチタイトル『スーパーマリオワールド』発売(海外発売は1991)。ヨッシー初登場
1992
『スーパーマリオカート』発売、スーパーファミコン専用ソフトとして最多販売数を記録
1993
ハリウッド製作『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』で初の実写映画化
1996
Nintendo64ローンチタイトル『スーパーマリオ64』発売。シリーズ初の3Dアクション
2002
GameCube『スーパーマリオサンシャイン』発売。クッパJr.初登場
2006
2D横スクロールに回帰した『New スーパーマリオブラザーズ』発売、Nintendo DS専用ソフトとして最多販売数を記録
2007
Wii『スーパーマリオギャラクシー』発売。ロゼッタ初登場
2009
『マリオカート』シリーズが「最も売れたレースゲームシリーズ(5000万本以上)」としてギネス世界記録認定(2025年、1億8812万本に更新)
2012
Wii Uローンチタイトル『New スーパーマリオブラザーズ U』発売。シリーズ初のHD対応
2017
14年発売のWii UソフトをNintendo Switchに移植した『マリオカート8 デラックス』が発売。マリオゲーム最多セールスを更新(2025年時点で7059万本)
2019
スマートフォン向けアプリ『マリオカート ツアー』発売。ダウンロード数は推定1億回以上
2021
USJに「スーパーマリオ・ランド」を含むテーマエリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」がオープン。米国でも23年ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド、25年ユニバーサル・エピック・ユニバースに開業
2023
3DCGアニメ映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』公開。「史上最も興行収入の高いゲーム原作映画(13.6億ドル)」としてギネス世界記録認定
2023
96年のスーパーファミコン・ソフト作品を3DでリメイクしたNintendo Switch『スーパーマリオRPG』発売
2025
Nintendo Switch 2ローンチタイトル『マリオカート ワールド』発売
2025
マリオシリーズが「最も売れたゲームシリーズ(約8億9346万本)」としてギネス世界記録認定
2026
23年アニメ映画の続編『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』公開
バナー写真:USJでゲストを迎えるマリオとルイージ=2021年3月17日、大阪(時事)