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老朽化した下水道管「要対策」計748キロ、調査判明分の16 %―国土交通省

社会

国土交通省は、埼玉県八潮市で昨年1月に起きた大規模な道路の陥没を受けて実施した下水道管の特別重点調査結果を公表。対策が必要な管路は全国で計748キロメートルに上った。

1年以内に対策必要な「緊急度1」は201キロ

全国に敷設された下水道管の延長は約49万キロ。今回、特別重点調査の対象になったのは、設置から30年以上が経過し、かつ大口径(直径2メートル以上)の5332キロメートル。管の中を目視やドローンのカメラなどを使って点検し、判定の終わった4692キロメートルの結果が公表された。

それによると、腐食や損傷が特に激しく、1年以内に対策が必要とされる「緊急度1」と判定された下水道管は、277の自治体で201キロメートルに上った。また、5年以内に対策が必要とされる「緊急度2」の下水道管は356の自治体で547キロメートルあった。「緊急度1」の割合は4%、「緊急度2」は12%だった。

下水道管特別調査の判定別割合

また、96カ所で下水道管周辺の地中に空洞が確認されたが、いずれも埋め戻しなどの対策を終えているとしている。

担当職員数はピーク時から4割減

国土交通省によると、2023年度末の時点で敷設後50年を経過した老朽下水道管は全体の7%あるが、33年度には19%、43年度には40%まで増えるという。

一方、下水道の維持管理を担当する自治体職員などの数は、23年度で2万7000人。ピーク時(1997年度)の4万4000人に比べ、39%減少している。同じ期間の地方公務員全体の減少率は14%で、下水道職員の減少率が際立っている。

下水道事業における職員数の推移

【資料】

バナー写真:埼玉県八潮市の大規模道路陥没現場で、転落したトラック運転手の救出作業に当たる消防隊員ら=2025年1月28日(時事)

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