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総菜市場が20年間で1.5倍に拡大:共稼ぎや単身者、高齢者の志向を反映

経済・ビジネス

毎日の食卓に調理済みの総菜を買い求めるニーズが増えている。2025年までの20年間で総菜市場は1.5倍に拡大。背景には、共稼ぎ世帯が増えて調理する余裕が減り、利便性を重視する傾向がある。

食品スーパーとコンビニがけん引

日本惣菜協会の調べによると、2025年の日本の総菜市場規模は11兆7075億円と前年比3.7%増加した。コメを始め食品が値上がりするなかで、商品の単価が上昇した影響とみられる。

市場規模は2006年(7兆8129億円)からの20年間で50%増加したことになる。リーマンショックに端を発した翌09年の世界的な不況やコロナ禍が始まった20年にいったん落ち込んだものの、ほぼ右肩上がりで上昇。25年まで5年連続で増加した。人口減少や少子高齢化の影響から国内消費が停滞するなかで、総菜市場は確実に拡大している。

過去20年間の総菜市場の推移

これは夫婦とも働く共働き世帯の増加と関係があるとみられ、「家で調理する時間や余裕がなく、『中食』と呼ばれるような調理済みの総菜が好まれている」と、同協会の担当者はみている。また若い世代には、時間を有効に使いたいというタイパ志向が強く、高齢者世帯では「消費量が少ないので食材を買って調理すると余ってしまい、無駄が多くなる」として、総菜が好まれるという。

専業主婦世帯と共働き世帯の推移

一方、業態別では、食料品スーパーとコンビニエンスストアを合わせると、市場全体に占める割合が6割を占めており、20年前の5割弱に比べて、構成比が上昇している。

同協会によると、食料品スーパーは店内調理を生かした「できたて感」や特売セールが売りで、総菜売り場を拡充したり、入り口部分に置いたりする社が増えている。また、深夜営業のコンビニも総菜開発に力を入れており、この20年で店舗数を約4万店から5万6000店程度まで増やしてきた。ただ、最近は出店余地が減って伸び悩みもみられるという。

【資料】

バナー写真:PIXTA

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