2025年の特殊詐欺:全国で被害1400億円 前年から倍増、ニセ警察詐欺が顕著―警察庁
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同庁がこのほど公表した2025年の特殊詐欺関連統計(確定値)によると、全国の認知件数は前年比6789件(32.3%)増の2万7832件、被害額は同704億円(98.0%)増の1423億1000万円で、過去最悪となった。
1日当たりの被害額は3億9000万円。既遂事件の1件当たりの被害額は523万6000円と、前年より173万円余りも増加した。
高齢者(65歳以上)被害の認知件数は1万4273件で、法人被害を除いた総認知件数に占める割合は51.3%。被害総額に占める割合は59.2%。
警察の検挙件数は6575件(前年比1件減)、検挙人数は2338人(同64人増)と、ほぼ前年と同水準だった。検挙者のうち、現金などの受け取り役の「受け子」が1379人と約6割を占める。主犯の検挙人員は69人にとどまっている。暴力団構成員などの検挙者は414人で、総検挙人数の17.7%を占めている。
手口別では、2025年は「オレオレ型」詐欺のうち、警察官をかたって「あなたの口座が犯罪に使われている」「あなたの携帯電話が不正に契約された」などと被害者をだまし、優先に調査するなどの名目で現金をだまし取る「ニセ警察詐欺」が1万1014件と前年比で倍増。被害額は1005億円に達した。利用したことのないサービス料金などを巧みに請求してだまし取る「架空料金請求詐欺」の認知件数は5706件と前年並み。医療費や保険料の払い戻しがあるなどとして金をだまし取ろうとする「還付金詐欺」の認知件数は3179件だった。
ニセ警察詐欺の認知件数は、30代が2239件と最も多く、次いで20代が1718件で若い年代に被害が多い。被害額は70代が274億円と最も多く、次いで60代が256億円となっている。
SNS型投資・ロマンス詐欺の被害も増加
有名人の画像を勝手に使ったSNSの広告などで、投資を勧誘して金銭をだまし取る「SNS投資詐欺」、SNSやマッチングアプリなどを通じて相手に親近感を抱かせて金銭をだまし取る「ロマンス詐欺」の被害が引き続き増加。2025年の認知件数は前年比48.2%増の1万5168件、被害額は同44.2%増の1834億3000万円に達した。
SNS投資・ロマンス詐欺の既遂事件1件当たりの被害額は、1213万3000円と非常に高額。被害者の年齢層は男性、女性ともに40代から60代が多数を占めている。
【資料】
- 警察庁「特殊詐欺の認知・検挙状況等について」
バナー写真:カンボジアの特殊詐欺拠点から押収されたスマートフォンなど=2025年8月、名古屋市(時事)



