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スマホの「ながら運転」:重傷・死亡事故が過去最多、「チラ見なら大丈夫」が命取り

社会

今年3月に新名神高速道路上で、スマートフォンの「ながら運転」をしていたトラックに追突され、6人が死亡した事故は記憶に新しい。コロナ禍で、いったん減少した自動車の重傷・死亡事故はここ数年、再び増加傾向にある。

スマホを2秒見ていると危険

警察庁の調べでは、スマホのながら運転による自動車の重傷・死亡事故件数は2025年、148件(うち死亡事故は26件)に達し、集計を始めた15年以来で過去最高となった。19年の道路交通法改正でながら運転の違反点数や反則金を引き上げたことや、20年からのコロナ禍による外出自粛の影響で、スマホ関連事故は一時的に減少したが、21年以降、5年連続で増加している。

スマホながら運転による自動車の死亡・重傷事故件数

スマホが絡む自動車事故の大半は、画面を見ながらの脇見運転が原因。事故全体に占める死亡事故の割合は2.7%に達し、スマホと無関係の事故(0.8%)に比べ、3.4倍となっている。

死亡事故率の比較

三重県亀山市の新名神高速道路のトンネル内で3月に発生した事故は、大型トラックの運転手がスマホの画面を見ながらスクリーンショットを撮ろうとしたのが原因とされる。前方の乗用車に追突するなどして、子ども3人を含む6人が死亡した。報道によると、検察側は初公判の冒頭陳述で、被告のトラック運転手は「13秒ほど脇見したまま、時速82キロで走行した」と述べた。

各種の研究報告では、運転手は2秒以上、スマホの画面を見ていると、危険を感じると言われる。警察庁によると、時速60キロで走行すると2秒間で33.3メートル進む計算となる。十分に車間距離を取っているつもりでも、一瞬の油断が事故につながる可能性が高い。

走行中の自動車が2秒間に進む距離

【資料】

バナー写真:PIXTA

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