女性トイレの行列解消に向け「便器の数を男性以上に」国交省がガイドライン
社会 暮らし
駅や商業施設、イベントなどで女性トイレの前に長い行列ができる問題は、以前から指摘されてきた。どんな背景があるのだろうか。
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「男女トイレの待ち時間を平等に」
国土交通省は有識者会議やパブリックコメントを経て6月12日に「トイレの便器数に係る基準と適用のあり方に関するガイドライン」を決定。トイレの便器数の基準を策定する学会や行政、施設管理者などに対し、男女のトイレの待ち時間が平等になるよう、バランスに応じた便器の設置を求めた。たとえば「利用者が概ね男女同数である施設においては女性便器数が男性便器数以上」と定めている。
女性トイレの数が男性より少ない
国土交通省の2025年の調査では、男性便器(大便器と小便器の合計)の数を1とした場合、駅や空港、旅客船ターミナルなどの施設で、女性便器の数が1を下回っていた。同省は「建築当初に男性利用者が多かったことを前提として便器数が設定されていた」と推測しており、女性の社会進出が進んだ現在「男女の便器数が利用者構成と乖離している」ことが行列の一因と分析している。
洋式便器の普及で滞在時間が増加
トイレの滞在時間は男女とも長くなる傾向にある。中日本高速道路の調査によれば、高速道路のサービスエリアやパーキングエリアのトイレ平均占有時間は、11年前に比べ男性で約60秒、女性で約30秒長くなった。国土交通省は、旧来型の和式トイレから洋式トイレの転換が進んで、トイレの個室内が清潔、快適になったことも影響していると指摘している。
「用足し以外の目的で個室利用」
同省の2025年の調査で、トイレの個室に「用足し以外の滞在はしない」と答えた割合は女性が約3割、男性が約4割だった。女性は「身だしなみを整える」「化粧」「着替え」をする人が多く、男性は「スマートフォン、携帯電話やタブレットなどの操作」が最も多かった。同省はガイドラインで、利用者へのマナー啓発や、個室外にパウダールームやベンチを設置するなどの対応も求めた。
【資料】
バナー写真:PIXTA


