7月の食品値上げ2566品目―帝国データの食品195社調査 : 中東情勢と円安のダブルパンチ
経済・ビジネス 食 暮らし
長らくデフレ経済に慣れ親しんできた身には、値上げは恐怖。表面的な価格は同じでも、内容量が減ったり、サイズがじわじわ小さくなっていくステルス値上げは、なんだかダマされているような気分になる。
- English
- 日本語
- 简体字
- 繁體字
- Français
- Español
- العربية
- Русский
トレーやフィルムなど包材価格も上昇
中東情勢の緊迫化による原油や石油製品の供給不安による影響が食品分野でも表面化している。
帝国データバンクの食品主要195社を対象とした調査で、2026年7月に値上げを予定している飲食料品は2566品目に上った。単月の値上げ品目が2000超となるのは今年4月以来、3カ月ぶり。中東情勢の悪化による原油・ナフサ高を受け、トレーやフィルムなどの包材価格や原材料の値上がりの影響が表面化、値上げ品目数を押し上げた。
分野別では、即席めんや缶詰などの「加工食品」が1084品目と最多で、「パン」1078品目が続いた。東洋水産「赤いきつねうどん」、サンヨー食品「サッポロ一番カップスター」、エースコック「スーパーカップ1.5倍シリーズ」などおなじみの銘柄が軒並み値上げ。山崎製パン「ロイヤルブレッド」「ダブルソフト」、敷島製パン「超熟」などの定番の食パン類も値上がりし、毎日の食卓に影響が及ぶ。
2026 年通年の飲食料品値上げは、1~11月までの判明分で1万4902品目。調査を開始した 2022 年以降、5年連続で年間1万品目を超えた。
中東情勢の悪化によるコスト高などを理由とした値上げは、年内1.5万品目のうち6月末時点で2割を超えている。さらに、外国為替市場で6月30日に1ドル=162円台と39年半ぶりの円安水準となり、輸入コストの上昇も痛手となる。帝国データバンクでは、「飲食料品では今夏以降に広範囲な値上げラッシュが続き、年間の値上げ品目数は2万品目台での着地が想定される」としている。
【資料】
- 帝国データバンク「食品主要195社 価格改定動向調査 ― 2026年7月」
バナー写真:左から本格芋焼酎黒霧島(霧島酒造)、朝のフレッシュロースハム(伊藤ハム)、サッポロ一番カップスター(サンヨー食品)、ロイヤルブレッド(ヤマザキ製パン)
