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リニア中央新幹線、全線着工へ 品川~名古屋が最速40分、開業は早くて2036年

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東京・品川~名古屋間を最速40分で結ぶ計画の「リニア中央新幹線」に、全線着工の見通しがたった。開業は早くても2036年とみられる。これまでの経緯を整理した。

リニア中央新幹線計画って?

リニア中央新幹線計画

東京~大阪間を最高時速505kmで走る総延長約438kmの路線。磁力で車体を軌道から浮かせて高速で走る「磁気浮上式鉄道」(リニアモーターカー)として建設される。計画では、品川~名古屋は最速40分、品川~大阪は67分と、現在の東海道新幹線より所要時間が46分~1時間以上短縮される。

列車本数や輸送量が飽和状態となり、老朽化も進む東海道新幹線のバイパス路線として、2011年に国が整備計画を決定した。当初は品川~名古屋間の開業が2027年、名古屋~大阪間は2036年を見込んでいた。

1962年、開発スタート

旧国鉄の宮崎リニア実験線で使用されていたリニアモーターカー試験車両=1978年7月5日、宮崎県日向市
旧国鉄の宮崎リニア実験線で使用されていたリニアモーターカー試験車両=1978年7月5日、宮崎県日向市

リニアモーターカーの技術は、日本では1962年に開発が始まった。宮崎県の日南海岸沿いに全長7kmの実験線が建設され、1979年に最高時速517kmを記録した。

1997年、山梨実験線完成

1997年12月12日、山梨県内のリニア実験線を走る試験車両(時事)
1997年12月12日、山梨県内のリニア実験線を走る試験車両(時事)

1997年に新たな実験線が、中央新幹線に転用可能な山梨県内に完成した。将来の営業運転を見据えた実験を重ね、99年には有人走行で世界最速となる時速552kmを達成した。

「大井川の水が減る」

静岡県内を流れる大井川(Photo AC)
静岡県内を流れる大井川(Photo AC)

2014年にJR東海は品川~名古屋間の建設工事に着手した。しかし静岡県の川勝平太知事(当時)は、県内を流れる大井川水系の流量が、トンネル工事で減少することに懸念を示し、十分な対策が取られない限り県内区間の着工に反対。JR東海と静岡県の協議は難航し、開業目標は大きくずれ込んだ。

静岡県、工事容認に転換

神奈川県内で進むリニア中央新幹線のトンネル工事=2024年1月15日(時事)
神奈川県内で進むリニア中央新幹線のトンネル工事=2024年1月15日(時事)

2024年5月、川勝氏の辞任に伴い就任した鈴木康友知事は、JR東海と環境対策などについて協議を進め、2026年7月にリニアの県内着工容認を表明した。静岡県内の工事は10年以上かかる見通しで、年内に着工しても開業は最短で2036年となる。その他の区間も工事の遅れが相次いでおり、開業はさらにずれ込む可能性もある。

【資料】

バナー写真:リニア「L0系改良型試験車」=JR東海提供(時事)

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