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原油輸入量が4カ月ぶりにプラス転化:米国からの代替調達が急増も「割高」

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イラン情勢の悪化以降、落ち込んでいた原油輸入量が7月、4カ月ぶりに前年並みの水準に回復した。中東に代わり米国からの代替輸入が急増したためだ。ただ、輸送コストがかかり、「高い買い物」を強いられている。

米国産シェアは4割近くに急拡大

7月の貿易統計によると、原油輸入量は前年同月比5.5%増の1210.6万キロリットルとなり、3月以来、4カ月ぶりに前年比でプラス。2月末に米国とイスラエルによるイラン攻撃が始まり、落ち込んでいた原油輸入量はようやく回復してきた。

原油輸入量の推移

その最大の要因は、中東に代わる米国からの代替調達の拡大だ。貿易統計によると、7月の米国からの輸入量は439.3万キロリットルと前年同月の9.14倍に急拡大。原油輸入量全体に占める割合は36.3%に達し、中東産の59.3%に迫る勢いだ。イラン情勢が悪化する以前は、中東産が9割以上を占めていた。

高市早苗首相は中東原油の輸入落ち込みを補うため、かねて代替調達に力を入れる方針を示しており、単月でようやく前年並みの量は確保した形。ただ、問題は割高な点だ。7月の原油輸入額は同87.8%増の1兆4089億円。これを原油の輸入量で割った単価は前年同月に比べ78%増加している。

原油輸入金額の推移

米国からの輸入は、日本までのタンカーの運行距離や日数が長く、その分コストがかかる。7月の米国産輸入単価は中東産とほぼ同水準だったが、4-6月にかけては米国産の方が平均で1割ほど高かった。一方、中東産については、ドバイ原油相場が落ち着いてきたものの、ホルムズ海峡を巡る緊張が続いているため、タンカー運賃や保険料などの上乗せ分がかさんでいる。

市場関係者の間では、「米国産と中東産は7月、たまたま同水準になったが、8月以降は再び米国産の方が高くなる」との見方が出ている。

【資料】

バナー写真:PIXTA

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