2025年の自傷・自殺未遂4.3万人―若年女性が顕著 : 処方薬の過剰摂取が最多
社会 暮らし
自傷行為、自殺未遂で救急搬送される人が増加傾向にある。人には理解されないつらいことがあったかもしれない。でも救急搬送されて助かった命、大切にしてほしい。
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1日平均120人が搬送
一般社団法人「いのち支える自殺対策推進センター」は、総務省消防庁の救急搬送データを基に自傷や自殺未遂といった自損行為(死亡に至った例も含む)を分析。2025年は自損行為で救急搬送された人が全国で4万3631人だった。1日平均120人が搬送されたことになる。救急搬送者は19年以降、増加傾向にある。
16~24年のデータを分析すると、30代までの若い世代で増加しており、19歳以下では同期間で2.6倍に増えた。男性に比べ、女性の増加が目立つ。
同センターは全国の救命救急センターの症例も調査。22年12月~25年12月の3年間に全国の救急救命センターに搬送された自傷・自殺未遂は9168件。女性が64.8%を占め、年代別では20代が27.9%と最多。
自損の手段としては薬の過剰摂取(オーバードーズ)が59.5%と最多で、約8割が処方薬を用いているが、若い世代は市販薬を利用するケースが多かった。
小中高生は計750件で、内訳は小学生20件、中学生246件、高校生484件。女性が8割近くを占めた。過剰服薬521件が最も多く、飛び降り143件が続いた。25年以降の動機は、学校問題が約4割、家庭問題が約3割だった。
厚生労働省では、「自殺の多くは追い込まれた末の死であり、その多くが防ぐことができる社会的な問題」として、保健、医療、福祉、教育、労働その他の関連施策と連携し、総合的な自殺対策の推進を図る。「まもろうよこころ」のページには、LINEなどのSNSや電話で悩み事を相談できる窓口や、自殺対策の取り組みなどの情報を分かりやすくまとめている。
こども家庭庁のサイトでは、子ども自身がSOSを発信したり、相談先を見つけやすいよう、「相談窓口を探す」コーナーを設けたりしている。
【資料】
- いのちを支える自殺対策推進センター「自損行為による救急搬送事案の概要」
- いのちを支える自殺対策推進センター「自傷・自殺未遂レジストリ」
バナー写真 : PIXTA



