かっぱ橋「和の料理道具」10選

おろし金:繊維を断ち切り、すりおろす―ダイコンがふわふわ!ワサビはきめ細かく滑らかに

文化 旅と暮らし

かっぱ橋道具街(東京都台東区)の老舗・飯田屋で訪日客に人気の「和の料理道具」を紹介する。日本ではおなじみの「おろし金」、大根おろしを食べない外国人は、一体何に使うのか?

300種ものおろし金を試した

トゲトゲした突起が並ぶ、穴の開いた板。金属製・樹脂製にかかわらず、まとめて「おろし金」と呼ぶことが多い。食材を押し当ててこすることで繊維を壊し、細かく食べやすくする。風味を引き出す役割もある。日本でおろし金を使う代表的な食材はダイコン

大根をおろす(PIXTA)
ダイコンをおろす(PIXTA)

飯田屋の6代目社長・飯田結太さんにとっておろし金は、廃業寸前だった店を立て直すきっかけとなった、思い入れのある道具だ。客の問い合わせに端を発し300種類以上のおろし金を使い比べ、「圧倒的にふわふわの大根おろしが作れる」商品を見つけた。金物加工で評価の高い新潟県三条市のメーカー製。以来、その品がおろし金の一番人気だ。

ふわふわの大根おろしが作れる刃
ふわふわの大根おろしが作れる刃

竹製の「鬼おろし」で大根をおろすと水っぽくならず、ザクザクした食感に。みぞれ鍋や和風ハンバーグ、唐揚げに添えるのに適する
竹製の「鬼おろし」でダイコンをおろすと水っぽくならず、ザクザクした食感に。みぞれ鍋や和風ハンバーグ、唐揚げに添えるのに適する

訪日客の用途は三つ

日本人はおろし金といえば大根おろしを思い浮かべるが、海外からの観光客はチーズ、ショウガ、レモンの皮をおろすために購入しているようだ。こうした用途に向く小型タイプの売れ筋ナンバーワンは、“刃付けまでオール国産”のオリジナル商品。「日本製は軽い力でおろせるのはもちろん、驚かれるのは、欧米のチーズおろしと違い“受け皿付き”があること。日本ならではの工夫かもしれません」

おろし器コーナーには250ほどの種類がそろう
おろし器コーナーには250ほどの種類がそろう

世界的な寿司(すし)ブームの高まりで、ワサビ用おろし金も人気。サメまたはエイの皮を貼った伝統的な物を「サメ皮おろし」といい、これですったワサビはクリームのように滑らかな口当たりだとか。ワサビ好きなら試してみたい。

ワサビ用の「サメ皮おろし」
ワサビ用の「サメ皮おろし」

【今、訪日客に売れている!ひと味違う「和の料理道具」10選】

飯田屋の6代目社長・飯田結太さんインタビューはこちら
「常識を覆す品ぞろえ」かっぱ橋道具街・飯田屋で訪日観光客が発見する“日本らしさ”とは

  1. おろし金
  2. すり鉢とすりこ木
  3. おにぎり型・巻きす
  4. 刃付き小物(ピーラー・スライサーなど)
  5. 鉄瓶・茶こし
  6. 土鍋・雪平鍋
  7. フライパン
  8. 卵焼き器・菜箸
  9. まな板
  10. しょうゆ差し・みそマドラー

取材・文=ニッポンドットコム編集部

撮影=野村和幸(特に記載のある画像を除く)

バナー写真:飯田屋で扱うおろし金3種

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