【新刊紹介】子ども向けのSDGs絵本:原琴乃作『わたしがかわる みらいもかわる』

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国連で採択された、持続可能でより良い世界をめざす国際目標「SDGs」。日本でもその重要性が認識されるようになってきた。将来を担う子供たちにも理解してもらうため、平仮名で書かれた絵本ができた。

SDGs(エス・ディー・ジーズ=Sustainable Development Goals)は、2015年に国連で世界のリーダーによって決められた。2030年までの長期的な国際社会共通の目標で、具体的に17の目標が定められている。

「目標1 貧困をなくそう、2 飢餓をゼロに、3 すべての人に健康と福祉を、4 質の高い教育をみんなに」と17まで続く。

これらを、小さい子供たちに理解してもらい、実践できるように、というのが本書の目的だ。ページをめくると、こう書かれている。

「せかいには がっこうに いけない こどもたちが いるのに、 がっこうが つまらないと おもう こも いる。」

「まずしくて おなかが すいている ひとが いるのに、 たべものが どんどん すてられている。」

「このままだと ずっと うけついできた ちきゅうを、 みらいに つないで いけないかも しれない。」

作者は、外務省で国内外のSDGs推進を担当する事務官で、9歳の時から絵本作家として活動している。だから、この絵本が誕生したわけだ。

絵本の後半は、幼児期から始められるSDGsのための3つの行動が紹介されている。その1は、「もったいないを してみよう」。例えば、ペットボトルではなく、「すいとうを もちあるこう」、「でんきを こまめに けそう」「みずを たいせつに つかおう」。

その2が「ありがとうの きもちで たいせつに してみよう」。本文では、「おもちゃを だいじにしよう」「かぞくや ともだちを おもいやろう」などとある。

その3は「ゆうきを もって やってみよう」。具体的に、「ぼきんを しよう」「よぼうせっしゅを すすんで うけよう」「いじめを やめよう」と続く。

SDGsのキーワードは「つながる」だ。こんな素敵な文章がある。「きょうしつ、ちいき、せかいの みんなと『つながる』ことで、 ちいさな こうどうが おおきな ちからに なっていくんだ。 さあ わたしたちも きょうから ちいさな いっぽを ふみだそう」

この絵本は、現代版しつけ本のようだ。巻末には、子どもたちと対話する大人向けの解説もある。まだSDGsを知らない大人には、親子でごく短時間に理解できる入門書にもなる。

汐文社
発行:2020年5月
36ページ
価格:1800円(税別)
ISBN:978-4-8113-2722-8

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