nippon.com × ラジオNIKKEI「大人のラヂオ」
ラジオNIKKEI「大人のラヂオ」nippon.comコーナー第15回「ウクライナ出身エディターがウクライナ問題を語る」がOAされました
編集部からのお知らせ- English
- 日本語
- 简体字
- 繁體字
- Français
- Español
- العربية
- Русский
4月22日(金)にOAされたラジオNIKKEI「大人のラヂオ」nippon.comコーナー。今回はウクライナ出身のヴャチェスラヴ・オニスチェンコが出演。ウクライナ問題と故国への思いを語りました。
故郷のドニプロに暮らす高齢の両親と兄、そして首都キーウに住む友人たちと毎日のように、フェイスブック・メッセンジャーで連絡を取り合っているというオニスチェンコ。ウクライナにいる家族や友人から得た、人々が置かれた厳しい状況や国内の様子について語りました。
13世紀以降、モンゴル軍の侵攻を受けたり、ポーランド・リトアニア共和国やオーストリア=ハンガリー帝国、ロシア帝国などに支配・分割され「ウクライナの歴史はまさに“侵略の歴史“」だと言うオニスチェンコ。中でもソ連は1930年代初頭、当時の指導者スターリンによって何百万人ものウクライナ人を飢餓と死に追いやったうえ、ウクライナ東部の人口を埋め合わせるために、ロシア人をはじめ多くのソ連国民を移住させました。
同時にソ連はウクライナのアイデンティティを否定し、ウクライナ語での出版を禁止するなど文化的な弾圧も行いました。オニスチェンコは「ウクライナとロシアは文化も違うし、言葉も似ているけれど違う。ウクライナ語はロシア語よりポーランド語に近い」と言います。
軍事力では圧倒的に劣勢ながら、「祖国を守る」という士気の高さで善戦を続けるウクライナ。番組の最後、番組MCの一青妙(ひとと たえ)さんに「リスナーへのメッセージを」と求められたオニスチェンコは、それまでの怒りを抑えた静かな口調から一変、「ウクライナは勝つ!」と強く言い切りました。
台湾にルーツを持つ一青さんは「台湾では、“今日のウクライナは明日の台湾”ととらえている」と台湾の様子を語っています。
放送で紹介されたウクライナ人ならではの数々の発言は、日本人がウクライナ問題を考える上で有益なものになるのではないでしょうか。
◆番組は現在もオンデマンドで聴取可能。放送に入りきらなかったエピソードも収録したロングバージョンがお聴きいただけます。
◆収録の様子はnippon.comの公式Instagramでもご覧いただけます。
バナー写真:「大人のラヂオ」nippon.comコーナー2022年4月22日放送分収録の様子。番組MCの一青妙さん(右)とヴャチェスラヴ・オニスチェンコ(左)。撮影:nippon.com編集部