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ラジオNIKKEI「大人のラヂオ」nippon.comコーナー第16回「ウクライナ問題と欧州」がOAされました!

編集部からのお知らせ

5月27日(金)にOAされたラジオNIKKEI「大人のラヂオ」nippon.comコーナー。ウクライナ出身ヴャチェスラヴ・オニスチェンコ、フランス出身ヴァンソン・フィンダクリ、スペイン出身ダニエル・ルビオの3人が出演し、オニスチェンコはウクライナ国内の最新状況を、ヴァンソンとルビオは自国のウクライナ支援や国内への影響などをMCの一青妙(ひとと たえ)さんを交えて語り合いました。

今回も日本ではあまり報じられていない話が数多く飛び出しました。

ウクライナ避難民の受け入れ人数はフランスが約7万人、スペインが13万人にものぼること。積極的な理由の一つは、シリア難民などに比べると「同じ欧州文化圏」という意識があること。人口4670万人のスペインが、6540万人のフランスに比べて2倍近くの避難民を受け入れている背景には、ウクライナからの出稼ぎ労働者の存在と、チェルノブイリ原発事故があることなどが明かされました。またロシア産品の禁輸による生活への影響は日本よりはるかに大きく、スペインでは4月の消費者物価指数が前年比+8.3%にもなっているとのことです。

今回の侵攻は、フランスの大統領選にも大きな影響を与えました。当初はマクロン候補とルペン候補との接戦も予想されていたこの選挙、結果的にはマクロン候補が大きく票を伸ばし、再選しました。ヴァンソンは「フランス国民の多くが今はウクライナ問題に全力で対応しなければならない、大統領を代えている場合ではないと考えてマクロンに投票した」と分析しています。

また、マクロン大統領はプーチン大統領と直接会談を複数回行うなど、事態の収拾に向け積極的に動いていますが、その評価については3人の意見が大きく割れ、熱い議論も交わされました。ウクライナ侵攻を「欧州の戦争」ととらえ、真剣に語り合う彼らの話は陸続きの欧州ならではの切実さが感じられるものでした。

ぜひお聴き下さい。

◆番組は現在もオンデマンドで聴取可能。放送に入りきらなかったエピソードも収録したロングバージョンがお聴きいただけます。

◆収録の様子はnippon.comの公式Instagramでもご覧いただけます。

バナー写真:「大人のラヂオ」nippon.comコーナー2022年5月27日放送分収録後の様子。左からヴァンソン・フィンダクリ、一青妙(ひとと たえ)さん、ヴャチェスラヴ・オニスチェンコ、ダニエル・ルビオ 撮影:nippon.com編集部

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