進化するニッポンのラーメン文化

【大阪:西長堀】天然素材で基本を突き詰めた『カドヤ食堂 総本店』

2000年代の大阪ラーメンブームをけん引したのが、西長堀に店を構える『カドヤ食堂 総本店』(大阪市西区)だ。

一番人気の「中華そば」は、まさに醤油(しょうゆ)ラーメンの王道を極めた一杯。名古屋コーチンや鮭節、昆布にホタテの貝柱などのうま味をじっくり引き出したスープに、創業当初から継ぎ足してきた秘伝の醤油ダレを合わせる。ひと口すすれば、口の中でうま味が広がり、あとから余韻がじんわりと染みわたる。さらに、自家製チャーシューやメンマが脇役にとどまらず、主役級の存在感を放つ。奇をてらうことなく、ただ真っすぐに“うまい一杯”を追求する姿勢は、大阪人の心をガッツリつかんだ。

公式SNS:https://www.instagram.com/kadoya.shokudou

バナー写真:『カドヤ食堂 総本店』の「中華そば」(1450円) 撮影=山川大介

大阪 ラーメン 麺類