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生はトロ~リ食感が絶品!いつでも使える乾物も重宝 湯葉のお料理コレクション

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湯葉は栄養豊富で味にクセがなく、幅広い料理に使える便利食材。店で買うなら、生湯葉は豆腐売り場の近くにあるが、実は簡単に手作りできる。

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→「“大豆と水だけ” 究極のシンプルでリッチ― 修行僧の健康を支えた寺町の伝統食材

湯葉刺し

生湯葉の最もポピュラーな食べ方。魚の刺し身同様、しょうゆとワサビなどの薬味で食べる。乾燥湯葉を戻してもいいが、生のほうが口当たり滑らかで風味もよい。

湯葉丼

湯葉をだし汁で煮てとろみをつけたり卵でとじたりして、ご飯の上にのせ、丼に仕立てたもの。熱々のとろとろが胃に染みる!

(PIXTA)
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湯葉そば

薄味で煮た巻き湯葉は、しっかりした歯ごたえ。湯葉を特産とする観光地で人気のメニュー。

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湯葉巻き

シート状の乾燥湯葉は水で戻し、春巻きのように具材を包んで調理することも多い。油で揚げた「湯葉巻き揚げ」もおいしい。

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湯葉サラダ

カット状の乾燥湯葉を水戻しして和えるだけ。どんなサラダとも好相性!

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東寺煮

精進料理としてもたらされた湯葉は、禅宗を起源とし茶の湯とともに発展した懐石料理の食材としても使われるようになり、京の料理になくてはならない食材となった。京都各地の寺院の門前には湯葉の専門店も多い。

「東寺」は弘法大師・空海ゆかりの真言宗総本山。京都には他にも建仁寺湯葉、大徳寺湯葉など寺の名を冠した湯葉があるが、なぜか和食の世界では「東寺」が湯葉の通称として使われることが多い。

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湯葉は、汁物や鍋物に入れてもおいしい。乾燥湯葉はそのまま入れるだけで、汁のうまみを吸って柔らかくなる。長期保存できるので常備しておけば、ちょっと具を足したいときなどに重宝する。

くみ上げ湯葉

目の前で豆乳を温めた鍋から、できたての湯葉をすくいあげて食べる「くみ上げ湯葉」のクリーミーな味わいは格別。豆腐・湯葉料理の専門店で人気のメニューだが、大豆固形分8%以上の無調整豆乳があれば、自宅でも作ることができる。湯葉刺し同様、お好きな薬味でどうぞ。

© 京都市メディア支援センター
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調査・構成:イー・クラフト

バナー写真: 湯葉刺し(PIXTA)

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