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食べごたえずっしりでもヘルシー!和食材の代表選手:豆腐のお料理コレクション

文化 暮らし

豆腐は栄養豊富で、主菜に副菜にと変幻自在。毎日食べても飽きないうえ、お財布にも優しい庶民の味方だ。

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→「豆腐:大豆ミートよりもはるか昔から「畑のお肉」と親しまれた良質のたんぱく源

湯豆腐

寺社仏閣が多く精進料理が食文化として根付いている京都では、水がきれいなことも幸いし、豆腐料理が発展。湯豆腐は南禅寺が発祥といわれる。昆布だしで豆腐を温め、刻みネギやおろしショウガなど薬味を添え少量のしょうゆで食べると、大豆本来のおいしさを味わえる。

湯豆腐(©京都市メディア支援センター)
湯豆腐(©京都市メディア支援センター)

鍋物

寒い季節に恋しくなる鍋物。すき焼き、寄せ鍋…軽く焦げ目のついた焼き豆腐は、鍋料理に不可欠!

冷ややっこ

夏場、食欲のない時もツルリと喉を通る。冷やした豆腐に好みの薬味をのせ、しょうゆを垂らしてシンプルにどうぞ。

(PIXTA)
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豆腐ステーキ

加熱料理には形の崩れにくい木綿が向く。焼き色を付けた豆腐にだししょうゆなどを絡め、照り焼きにすることが多い。ずっしりとした食べごたえでも、肉より消化が良くヘルシー。

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豆腐田楽

豆腐を串に刺してあぶり焼きにし、木の芽などで香り付けしたみそを塗った料理。白い袴(はかま)を着て、竹馬に似た「高足」と呼ばれる棒に乗り、一本足で踊る曲芸人「田楽法師」の姿に似ていることから名付けられたそう。

愛知県の味噌田楽(写真提供:農林水産省「うちの郷土料理」)
愛知県のみそ田楽(写真提供:農林水産省「うちの郷土料理」)

白和え(しらあえ)

豆腐をすりつぶした衣で、野菜やこんにゃくなどを和えた、優しい味わいの副菜。

福島県の白和え(写真提供:農林水産省「うちの郷土料理」)
福島県の白和え(写真提供:農林水産省「うちの郷土料理」)

揚げ出し豆腐

水気を切った豆腐に片栗粉などを付けて油で揚げ、しょうゆだしをかけて食べる。外はサクサク、中はふわふわ!

(PIXTA)
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豆腐のみそ汁

みそ汁の具材として定番。ワカメ、油揚げ、長ネギなど組み合わせは無限大。

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豆腐ハンバーグ

鶏ひき肉などと混ぜて成型する。肉だけよりもふんわり軽いので、さっぱり食べたいときに。

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麻婆豆腐

「中華料理でしょ!」とのツッコミが聞こえてきそうだが、日本に定着して久しい。淡白な豆腐とコクのある豚ひき肉がマッチし、ピリッとした辛みが食欲をそそる。

(PIXTA)
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さらに洋風の食べ方も広まりつつあり、サラダやグラタンなどは、もはや珍しくない。豆腐料理は今なお進化を続けている。

調査・構成:イー・クラフト

バナー写真:すき焼き(PIXTA)

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