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「生」も「干し」もうま味たっぷり:椎茸のお料理コレクション

文化 暮らし

干し椎茸は、かぶる程度の水に半日ほど浸すとふっくら戻る。この戻し汁を椎茸出汁(だし)と呼び、汁物や煮物に使うと、濃いうま味を楽しめる。香り高さと歯ごたえが魅力の生椎茸は、焼き物や揚げ物に向く。

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→ 椎茸(シイタケ):日本で最も広く流通するキノコ―「生」は庶民の味、「干し」はちょっとぜいたく

肉詰め

生椎茸の軸を切り、かさの内側にひき肉だねを詰めた定番のおかず。噛(か)んだ瞬間、椎茸のうま味と肉汁があふれ出す。焼いても、パン粉を付けてフライにしても美味。

焼き / 炒め椎茸

網焼きで、しょうゆを垂らすだけのシンプルさが、椎茸のうま味を引き立てる。肉厚の原木栽培の椎茸は、フライパンでソテーしてバターしょうゆ味をからめると肉に負けない満足感。

生椎茸は寄せ鍋・水炊き・すき焼きなど鍋物の定番具材。かさを飾り切りするのは、見た目の美しさに加え、火の通りをよくし、うま味を行きわたらせるため。

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炊き込みご飯

ご飯に染み込んだうま味を満喫!干し椎茸なら、炊飯時に戻し汁を加えるとさらに風味アップ。

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茶わん蒸し

小さめの椎茸なら1枚そのまま入れると見栄えがする。大きければスライスして加えても。干し椎茸を使ってもいい。

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含め煮

干し椎茸を、しょうゆや砂糖で調味した戻し汁で甘辛く煮る。そのままでもご飯のおかずになるが、巻きずしやそうめんの具としても人気が高い。

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吸い物

生と干し、好みでどちらを使ってもよい。干し椎茸を使う場合、戻し汁を加えると、濃いうま味を存分に楽しめる。

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煮しめ / 筑前煮

「ハレの日」の食材だった干し椎茸は、おせち料理の煮しめに欠かせない縁起物。「じっくり育ち大きく成長するから」「かさのひび割れが、長寿の象徴である亀の甲のようだから」「戦国時代に足軽兵がかぶっていた陣笠に似ているから」など諸説あるが、“成長・繁栄”や“健康長寿”、“元気・壮健”といった意味が込められている。

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調査・構成:イー・クラフト

バナー写真:肉詰め(PIXTA)

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