コトコト煮物のおいしい季節:ダイコンのお料理コレクション
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食材についてはこちら
→「ダイコン:部位によって味わいが違う!使い分けて多彩に楽しめる庶民派野菜」
ふろふき大根
厚切りにしたダイコンを軟らかく煮て、みそだれをかけて食べる、冬らしい料理の一つ。名前の由来は、熱いのでふうふうと冷まして食べる様子が、蒸し風呂で体に息を吹きかけるさまと似ていたからなど、諸説ある。
ブリ大根
冬の定番煮物。ブリのうまみが染み込んだダイコンは絶品。切り身でなく、あらを有効活用することもある。
おでん
出汁(だし)の中で、練り物を中心にさまざまな具材を煮込んだ、体の温まる鍋料理。中でも、口の中で崩れるほど軟らかく煮たダイコンは人気が高い。
刺し身のツマ
ごく細く切ったダイコン=ツマを刺し身に添えるようになったのは、江戸時代からだそう。冷蔵庫の無い時代、傷みやすい生魚と殺菌・解毒作用のあるダイコンを一緒に食べることで食あたりを防いだ。魚から出た水分を吸収する、刺し身の見た目を引き立てる役割も兼ねる。
大根おろし
生のダイコンを、おろし金ですりおろしたもの。葉に近い青首部分を使えばマイルドな味わいで、先端に近づくほど辛みが増す。脂ののった魚や天ぷらだけでなく、和風のステーキやハンバーグにも添えられる。口の中をさっぱりさせ、ダイコンに含まれる消化酵素が胃もたれを防ぐ。
なめこおろし / しらすおろし
大根おろしは、なめこやしらすと相性がよく、それだけで副菜にもなれば、そばやうどんの具材にもなる。ちなみに「カイワレ大根」は、ダイコンの新芽。料理にピリッとした辛みを添える。
また、ふんわりとおろしたダイコンをたっぷり入れた煮物や鍋物は、その見た目から「みぞれ煮」「みぞれ鍋」あるいは「雪見鍋」など、冬らしく風雅な名前で呼ばれる。
たくわんなど漬物
干したダイコンを1本丸ごと、塩や米ぬかなどに漬け込んだ漬物の、一般的な呼び名。「たくあん」ともいう。薄切りにし、ご飯のお供や酒のさかなとして食べる。江戸時代の僧・沢庵(たくあん)の考案とされるが、由来には諸説あり。ダイコンの漬物は、秋田県の「いぶりがっこ」、東京都の「べったら漬け」など、全国各地にそれぞれの味がある。

たくわんなどへの加工用に大根を丸干しする(写真提供:宮崎県観光協会)

(左から)一般的なたくわん、秋田県の「いぶりがっこ」(いずれもPIXTA)、東京都の「べったら漬け」(写真提供:農林水産省「うちの郷土料理」)
切り干し大根煮
乾物として流通する「切り干し大根」。生産量は、宮崎県が全国シェアの約半分を占める。油揚げやさつま揚げ、ニンジンなどと炒めて甘辛く煮たおかずは、和風の常備菜として安定した人気がある。
調査・構成:イー・クラフト
バナー写真:ふろふき大根(PIXTA)






