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ネギ : 冷蔵庫に必ず入っている登場頻度高めの脇役―東日本は白、西日本は青

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薬味にするとピリっと辛く、鍋物などじっくり火を通せばトロリと甘い。何役もこなせる名バイプレーヤー。

主役じゃないけど、冷蔵庫のレギュラーメンバー

準主役だったり、ちょい役だったり……。あらゆる料理に入っている日本で最も使われている野菜のひとつ。現在は通年で出回るが、本来は冬野菜で、寒さにあたると風味、甘味が増す。

長ネギの原産地は中国西部、中央アジア北部あたり。中国では2000年以上前から栽培されており、日本には朝鮮半島を経由して伝来した。奈良時代の木簡や『日本書紀』にも記述があり、古い時代から栽培されていた。

もともとは体を温め、疲労回復効果のある薬用植物としてネギを活用していた。現代でも高齢者の中には、「かぜのひきはじめに、ネギを布で包んで首に巻く」という民間療法を実践する人もいるらしい。殺菌・抗炎症作用のあるアリシンは揮発性が高く、鼻や喉の炎症が楽になるようだが、令和の時代にはちょっと異様な光景かも……。

ただ、その殺菌・抗炎症効果こそ、ネギが薬味として使われるゆえん。生のピリっとした辛味は、冷ややっこやそばの味わいを引き立たせてくれる。加熱すると辛味が薄まり、じんわりとした甘味が出てくるので汁物や炒め物の具材に重宝する。細く長く刻んで水にさらした白髪ねぎは見た目にも美しく、煮魚などにトッピングすると料理がワンランクアップする。そんなわけで、ネギは日本の冷蔵庫のレギュラーメンバーなのだ。

PIXTA(PIXTA)

関東は白、関西は緑

東日本では根元の白い部分を食べる「根深ネギ」が主流。ゴワゴワとした青い部分は使わずに捨ててしまう人もいる。西日本では、葉の先端部まで食べられる柔らかい「青ネギ / 葉ネギ」が栽培の中心で、ネギといえば緑色をイメージする人が圧倒的に多い。冷蔵輸送が発達した現在は、全国どこでも2種類のネギが食べられるようになったが、東と西とでネギの食文化の違いは色濃く残っている。

下仁田ねぎ(群馬県)、平田赤ねぎ(山形県)、九条ねぎ(京都府)、博多万能ねぎ(福岡県)など特色ある地域フランドも多く、郷土料理にも取り入れられている。

「ネギ坊主」の愛称で呼ばれるネギの花(フォトAC)
「ネギ坊主」の愛称で呼ばれるネギの花(フォトAC)

バナー写真:東の白ネギ(フォトAC)、西の青ネギ(PIXTA)

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