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〈1989年の今日〉2月22日 : 吉野ケ里遺跡で大規模集落発見

歴史 文化

吉野ケ里遺跡で弥生時代の大規模集落

1989(昭和64)年 吉野ケ里遺跡(佐賀県吉野ケ里町・神埼市)の発掘調査で、国内最大級の弥生時代の環濠(かんごう)集落跡が見つかった。約2.5キロメートルもの外濠が巡らされ、内濠や土塁、物見櫓などが存在していたことが確認され、青銅製の装飾品やガラス製管玉などが出土したことから、「魏志倭人伝」に登場する邪馬台国ではないかと話題になる。「吉野ケ里フィーバー」が巻き起こり、約2カ月で見学者は100万人を突破した。

2023年の調査では、見晴らしのよい丘の頂上付近から石棺墓が発見され、内部の壁面や底面には赤色顔料を塗った跡が確認された。また、弥生時代中期の青銅器の鋳型など、初期の青銅器生産の状況を知る上で極めて重要な遺物が見つかっている。

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バナー写真:吉野ケ里遺跡全景(佐賀・三田川町)(89年4月10日撮影、時事)

遺跡 佐賀県 弥生時代