【動画】全長2キロの桜のトンネル「桧木内川堤(ひのきないがわづつみ)のソメイヨシノ」:秋田県仙北市角館

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桧木内川堤は、昭和恐慌や冷害による凶作で苦しむ東北地方への政府の救済事業として、1933(昭和8)年に築堤された。同年12月の皇太子(現・上皇陛下)誕生を記念して、翌年4月に旧角館町民が総出でソメイヨシノ600本を植えたという。

1980年代、堤の桜は花見客に根元が踏み荒されるなどして衰えが目立ったが、旧角館町は88年に「桜係」を新設するなど、角館の桜を守る措置をとった。その甲斐あって樹勢が回復、90年には「さくら名所100選」に選ばれている。

樹齢90年近い老木の管理は大変だが、病害虫駆除や古い枝の剪定(せんてい)などをこまめに行い、約80年と言われる寿命を伸ばしている。現在、この堤には2キロにわたって400本からなるソメイヨシノ並木が連なり、東北有数の桜名所となっている。一斉に咲き誇る桜のトンネルは圧巻だ。

角館のもう一つの花見の名所、「武家屋敷通りのシダレザクラ」へも歩いて2〜3分ほどで行ける。シダレザクラは、ソメイヨシノより開花・満開・桜吹雪とも2日ほど早く、花見の時期がわずかにずれる。

映像:秋田ケーブルテレビ(CNA)より

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