【4K動画】民謡『秋田音頭』で名物と歌われた「大館曲げわっぱ」:秋田県大館市

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「大館曲げわっぱ」は、銘木として名高い秋田杉を使った伝統工芸品。杉を柾目(まさめ)割りして薄く剥(は)ぎ、熱湯に漬けて柔らかくし、型に巻き付けるように楕円や丸に成型する。乾燥後は山桜の樹皮で綴じて底板をはめる。釘や金具など金属類は使わない。

もともとは杣人(そまびと=木こり)が山中への食料を携帯するために使っていたようだが、17世紀に入り、大館城主の佐竹氏が武士の副業としてわっぱ作りを奨励。地域の産業として発展した。まっすぐの木目が美しく、ほのかな杉の香りがご飯のおいしさを引き立たせると、今も愛用する人が多い。1980年には、国の伝統的工芸品に指定された。

天然の秋田杉は、青森ヒバ、木曽ヒノキと並ぶ日本三大美林。2013年、自然保護のため天然秋田杉の伐採が禁止されたため、現在流通している大館曲げわっぱの多くは、植林した秋田杉を使用している。

映像:CNA秋田ケーブルテレビ より

秋田県 大館市 CNA 秋田ケーブルテレビ 曲げわっぱ