【4K動画】工夫するのが楽しい〜銀線細工進藤春雄の技:秋田県秋田市

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極細の純銀線材をより合わせて作る銀線細工は、秋田県が誇る伝統工芸だ。江戸時代に武具やかんざしが作られ、戦後の一時期はアクセサリーを中心に活況を呈した。しかし、海外ブランドの台頭などで需要は先細り。地道な修業が敬遠され、今は秋田市内で一部の工房が残るだけだ。

秋田銀線細工の第一人者、進藤春雄さんは15歳でこの道に入り技を磨いた。ブローチ、ペンダントの装飾品から、香道に用いられる香器まで、手掛ける作品は幅広い。指先とピンセットを駆使する繊細な技法、自然をモチーフにした独創的なデザインが評価され、日本美術展覧会(日展)、日本伝統工芸展といった全国規模の展覧会で何度も入選を果たした。2019(令和元)年には天皇即位を祝い、秋田県が新藤さんの手になる銀線香器「清閑」を皇室に献上した。

「入選すると仕事が増える。決まり事がないから自分の工夫で作れる。作った物をみんなに見てもらい喜んでもらえる。それが楽しみ」。75歳の今でも、笑顔で製作に取り組む。

映像:CNA秋田ケーブルテレビ「Japan Quality 0.2 Akita silver wire handcrafts」より

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