【4K動画】内蔵の町に息づく麹の文化:秋田県横手市増田

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2013(平成25)年、重要伝統的建造物群保存地区に選定された秋田県横手市増田地区は、古くから麹(こうじ)の食文化が根付いた町でもある。

1918(大正7)年創業の羽場こうじ店が営む「旬菜みそ茶屋 くらを」は国の登録有形文化財「旧勇駒(いさみこま)酒蔵」の建物を活用し、味噌(みそ)や麹を使った料理を提供している。

増田の味噌は大豆1に対して、米麹3の割合で贅沢に仕上げた「三重麹味噌」。麹の旨味がたっぷり入っていて、味噌汁も味わい深いものになる。

麹を使ったメニューはデザートもお奨め。自家製の味噌キャラメルソースをたっぷり掛けた甘塩味のソフトクリームは人気がある。

また、麹100%でつくる甘麹も評判で、冬は温めて、夏には冷製で供される。

「良い素材を使った蔵がきれいに残っていたので、それを活用して飲食店にした。観光地としてではなくて、暮らしていく私達が暮らしやすいのがいちばんだと思う。その住みやすい町でいられることの1つとして、観光業があればいいと思う。昔からの店が商売をずっと続けていけて、町の人も町内で買い物が済むような暮らしになっていけばいい」と「くらを」の女将(おかみ)鈴木百合子さんは語る。

人々の思いが詰まった内蔵、奥ゆかしい商家の街並みはこれからも続いていくだろう。

映像:CNA秋田ケーブルテレビ『内蔵の街「増田」』より

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