【動画】秋田内陸線の雪景色:大又川橋梁が織りなす渓谷美

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鉄道ファンに絶大なる人気を誇る秋田内陸線。同線で最も有名な観光スポットと言えば、「大又川(おおまたがわ)橋梁」と呼ばれる赤い鉄橋だろう。一級河川の阿仁川(あにがわ)に架かる鉄橋をディーゼル車が渡っていく光景はフォトジェニックだ。この鉄橋には乗客の視線を遮るトラス(鉄骨で組んだ枠)が無いので、空中散歩の気分を味わえる。車窓に広がる峡谷美は実に見応えがある。観光シーズンにはスピードを緩めて走ることもあり、その景色をじっくり堪能できる。

秋田内陸線は、角館駅(仙北市)と鷹巣駅(北秋田市)の94キロを約2時間で結ぶローカル線。大又川橋梁は笑内(おかしない)駅から萱草(かやくさ)駅の間にある。冬になると沿線の山々や田んぼは一面雪に覆われ、水墨画のような世界が広がる。国道105号が併走し、そこに青い萱草大橋が架かっている。この橋の上からが大又川橋梁の絶好の撮影ポイントだ。萱草大橋へは萱草駅から歩いて10分ほどで行くことができる。

秋田内陸線は秋田県と北秋田市、仙北市などが出資する第3セクターが運営する。国鉄国有化後に事業を引き継ぎ、全線開通させた。典型的な赤字ローカル線だが、沿線は「日本の原風景」として人気がある。

映像:秋田ケーブルテレビ(CNA)

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