【4K動画】春の風物詩、イサザ漁が解禁:石川県穴水町

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能登半島のほぼ中央に位置する穴水(あなみず)町では、毎年3月1日に「イサザ漁」が解禁される。イサザは体長5センチほどのハゼ科の小魚。水がぬるむこの季節になると、産卵のために海から川をさかのぼってやって来る。地元では「春告げ魚」と呼ばれる。

川岸に組んだ足場から四つ手網を沈めて待ち、イサザの群れが来たところを素早くすくい取る。かつては20人ほどがこの伝統的な漁に携わっていたが、今では7、8人に減ってしまった。春の風物詩である漁も、後継者不足に直面している。

ピチピチ跳ねる透明なイサザをそのままいただく踊り食いは、早春限定の味覚。つるりとした感触を喉越しに味わう。かむとほのかな甘味が口の中いっぱいに広がる。4、5月には身が少し大きくなり、料理のバリエーションも増える。吸い物や揚げ物、卵とじなどのメニューが、穴水町の旅館やレストランで楽しめる。

映像:金沢ケーブル「なぜか金澤〜見つけて加賀・能登」より

金沢ケーブル 石川県