【4K動画】心から雪うつくしや西の雲 : 早世した芭蕉門人の辞世の句―金沢市野町・願念寺

旅と暮らし 文化 地域 社会 歴史

俳人・松尾芭蕉が『おくの細道』の旅で、対面を楽しみにしていた人物がいる。加賀国の茶商で、芭蕉の門人でもあった小杉一笑(こすぎ・いっしょう)だ。

芭蕉が弟子の曾良(そら)を伴い、江戸を発ったのは元禄2(1689)年3月27日。金沢に到達したのは、夏の終わりの頃。そこで、一笑が前年の末に他界したことを知らされる。

小杉家の菩提寺の願念寺(がんねんじ)には、一笑の辞世の句を記した塚がある。

心から雪うつくしや西の雲 一笑

【西に浮かぶ雲には浄土から仏とともに自分を迎えに来たお釈迦(しゃか)様が乗っている。白い雪が映えて美しい】

臨終を迎えるとき、一笑には来迎(らいごう)のイメージが浮かんだのだろうか。

映像:金沢ケーブル「なぜか金澤〜見つけて加賀・能登」より

金沢市 寺院 金沢ケーブル 石川県 松尾芭蕉