【動画】秋の味覚シシャモ漁解禁―かつての大衆魚、いまや希少種に:北海道むかわ町
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北海道の秋の味覚シシャモ漁が10月4日、むかわ町で解禁となった。産卵期が近づき、シシャモが沿岸に集まってくるところを、袋状の網を流しながら、船で引いて漁獲する。シシャモの名はアイヌ語の「ススハム=柳の葉」に由来する。水揚げしたばかりのシシャモは風に揺れる柳の葉のようにキラキラと輝いている。
シシャモは北海道の太平洋沿岸の一部でしか漁獲されない。かつては、川が真っ黒に見えるほど遡上(そじょう)し、漁獲量の多い大衆魚だったが、漁法の進化による乱獲や、川や海の環境変化で近年は水揚げが不安定だ。
全国のスーパーにお手頃価格で並ぶ「子持ちシシャモ」は、北太平洋や北大西洋に広く分布する「カラフトシシャモ」で、見た目は似ているが、北海道のシシャモとは味も生態も異なるという。むかわのシシャモは、希少な魚として珍重されるようになっている。
漁協では漁期を毎年最大40日間に制限し、ふ化場を新設するなど資源保護にも取り組んでいる。
映像:STV札幌テレビ放送