【4K動画】そそり立つ奇岩に映える紅葉の赤 : 芭蕉も訪れた那谷寺・奇岩遊仙境―石川県小松市

旅と暮らし 文化 地域 歴史

東北から北陸道をおよそ150日間かけて旅をし、紀行『おくのほそ道』を著した俳人松尾芭蕉は、山中温泉(石川県加賀市)から那谷寺(なたでら、同県小松市)へ向かった。

そそり立つ奇岩壁に大小の洞窟が開口する「奇岩遊仙境」は、那谷寺随一の絶景。太古の海底噴火の跡で、永い年月の間、風と波に洗われて現在の姿になったと伝えられる。秋には、鮮やかに色づいたカエデやモミジが岩肌に映えてひときわ美しい。

芭蕉は、「奇石さまざまに、古松植え並べて、萱ぶきの小堂岩の上に造りかけて、殊勝の土地なり」と那谷寺の絶景を表現、「石山の石より白し秋の風」の句を詠んだ。

奇岩遊仙境は「おくのほそ道の風景地」として2014年に国の名勝に指定された。境内には芭蕉150回忌の1843年に建立した句碑も残っている。

映像:金沢ケーブル「なぜか金澤〜見つけて加賀・能登」より

紅葉 名勝 寺院 重要文化財 金沢ケーブル 石川県