【4K動画】関宿で忍者の末裔(まつえい)が380年間守り伝えてきた餅菓子:三重県亀山市関町

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東海道の47番目の宿場町・関宿の老舗菓子舗「深川屋陸奥大掾(だいじょう)」は創業380年余。江戸幕府3代将軍・家光の時代から、銘菓「関の戸」を変わらぬ製法で作り続けている。関の戸を考案したのは、伊賀流忍者の末裔(まつえい)である服部伊予保重(いよやすしげ)で、菓子司は世を忍ぶ仮の姿であったと口伝されていた。2019年に、深川屋に代々伝わる古文書に忍びに関する記述があることが確認されたという。

菓子作りは夜が明けぬうちから始まる。14代当主の服部吉右衛門亜樹(きちえもんあき)氏は、1780年に書かれた「菓子仕法控」に忠実に、秤(はかり)を使って貫(かん)・匁(もんめ)で材料を計量。鍋に焦げ付かないように注意しながら、時間をかけて練り上げた求肥(ぎゅうひ)で餡(あん)を包み、和三盆(わさんぼん)をまぶし、完成する。

和三盆のやさしい甘さ、独特の食感の求肥、きめ細かなこし餡が三位一体となり、口の中で溶けていく。

映像:ZTV「和菓子のある風景 関宿深川屋」より

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