【4K動画】老舗菓子店が模索する新たな展開:三重県亀山市関町
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東海道の関宿・深川屋陸奥大掾(ふかわやむつだいじょう)の銘菓「関の戸」は、赤小豆のこしあんを求肥(ぎゅうひ)で包み、きめ細かな和三盆(わさんぼん)をまぶした一口大の餅菓子。
深川屋には「味を変えるべからず」の掟(おきて)があり、代々伝わる古文書「菓子仕法控」と寸分たがわぬ製法で「関の戸」だけを作り続けてきた。
2014年に14代目服部吉右衛門を襲名した亜樹さんと女将(おかみ)の理佳さんは、「これまでは守ることで文化を伝承できたが、これからは新しい挑戦もしていかなければ、菓子文化を残せない」と考えた。同年、「関の戸」に地元の伊勢茶の粉末をまとわせた「お茶の香 関の戸」を開発。その後、「関の戸」をそのまま包んだあんぱんや、ドーナツ、アイスクリームなどのアレンジメニューを次々と商品化。
この斬新なチャレンジによって、伝統銘菓「関の戸」を食べたことがなかったという人たちにも、その存在を知られるようになった。現在は、東京や大阪などの百貨店でも、「関の戸」を扱うところが増え、寛永年間から伝わる素朴で奥が深い味わいを、伊勢から遠く離れた地でも楽しむことができる。
映像:ZTV「和菓子のある風景 関宿深川屋」より