【4K動画】信楽焼の魅力を伝える滋賀県立陶芸の森:滋賀県甲賀市信楽町
JapanIn video
旅 旅と暮らし 文化 歴史 美術・アート- English
- 日本語
- 简体字
- 繁體字
- Français
- Español
- العربية
- Русский
滋賀県の南端に位置する甲賀市信楽町(こうかし・しがらきちょう)は、陶器の産地として名高い。室町時代から作られる信楽焼は「日本六古窯」の1つに数えられる。同町にある「滋賀県立陶芸の森」は、地場産業である陶器をテーマにした複合文化施設。公園のように整備された広大な敷地には、人をモチーフにしたオブジェや円筒形のいすなど、焼き物の多様な作品が屋外展示されている。園内には、陶芸専門の美術館である「陶芸館」、地場産業の現状や製品を紹介する「信楽産業展示館」、国内外の陶芸家が滞在し制作する「創作研修館」の3施設があり、展示・情報発信、創造・研修などさまざまな機能を備える。
民藝(みんげい)運動の提唱者・柳宗悦(やなぎ・むねよし)は鑑賞のための美術工芸品より、民衆が作り日常生活で使われる「雑器」に美を見いだした。著書『手仕事の日本』で「江州(近江=滋賀県)のもので最も注意すべきは信楽の焼物」と述べている。日本国中の茶店に置かれた茶つぼ、国内シェアの8割を占めた火鉢などを挙げ、「雑器において信楽の仕事は甚だよく、その他土鍋、植木鉢、湯湯婆(ゆたんぽ)など、ここの品には使いたいものが多々あります」と絶賛した。産業展示館は地元企業が生産する信楽焼を展示し、信楽焼の今を情報発信。館内のショップでは信楽焼の象徴でもあるタヌキの置物をはじめ、皿やカップ、とっくりなど食器の販売も行っている。
陶芸館ではやきもの文化の伝統を踏まえつつ、「国内外の現代陶芸」「滋賀ゆかりの陶芸」「クラフトと陶磁デザイン」を柱にさまざまな作品を収蔵している。また、常設展示は行わず、幅広いジャンルの陶芸が堪能できる多彩なテーマの企画展や収蔵品展を開催している。
陶芸の振興にも力を入れ、創作研修館には宿泊施設を整備。世界中の陶芸家が滞在し、地元の工房での制作を行う「アーティスト・イン・レジデンス事業」も手がけており、予約をすれば制作作業が見学できる。著名な陶芸家らによるワークショップやレクチャーなども不定期に行われている。
映像提供:ZTV
テキスト作成:ニッポンドットコム編集部