京都駅から徒歩圏内! チームラボの国内最大の体験型アート施設「バイオヴォルテックス 京都」が10月開業
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来館者の存在によって変化する“生きたアート空間”
革新的なデジタルアート集団「チームラボ」(本社:東京都千代田区)が、京都市南区に新たな常設ミュージアム「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」を10月7日にオープンする。すでにチケット販売を開始していることもあり、展示作品の一部をメディア向けに先行公開した。
国内だけでなく、中国・上海やマカオ、シンガポール、サウジアラビアなどにも展示施設を持ち、海外でも高い評価を得ているチームラボ。2023年度には「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」(東京・豊洲)に250万人以上が訪れ、“来館者が世界最多の単一アート集団による美術館”としてギネス世界記録に認定された。その7割近くを外国人客が占めることから、インバウンドでにぎわう京都でも盛況が予想される。
京都駅八条口からは徒歩7~8分なので、新幹線の利用前後に訪れるのに便利だ。延べ面積1万平方メートルを誇り、チームラボの施設としては国内最大。50以上の展示を計画しており、今回は7作品が披露された。
特に注目を集めた《Massless Amorphous Sculpture》は、「環境が現象を生み、その現象が存在を形づくる」というコンセプト。巨大な泡の彫刻が空中に漂い、来館者の動きや空間の条件によって姿を変化させていく。これまでアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビや米国・マイアミで展示されてきたが、日本では初公開。他の展示でも人の存在や行動が作品の一部となることで、単に鑑賞するだけの美術館ではない、「生きたアート空間」として機能する。

巨大な空間に泡の彫刻が浮遊する《Massless Amorphous Sculpture》
本施設は「京都駅東南部エリアプロジェクト」の一環として整備された。隣接地には体験型アートセンター、JR東福寺駅寄りの鴨川沿いには現代美術家・村上隆氏率いるカイカイキキの制作スタジオなどが開業する予定だ。
京都市の松井孝治市長が「国内外で革新的な感動体験を生み出してきたチームラボの常設施設が京都に誕生することは大きな意義がある」と期待するように、歴史と文化が息づく古都の新たなアート発信エリアとして、世界中から注目を集めそうだ。

5階建てのチームラボバイオヴォルテックス 京都。JR奈良線「東福寺」駅からも徒歩15分ほど

流動的な構造体が時間や空間を超えて変化し続ける《Morphing Continuum》

無限に広がる空間で、書と音が響き合う《The Eternal Universe of Words》

数十万羽の鳥の群れを神秘的に描いた《鳥道/ The Way of Birds》

四季や炎をテーマにした《呼応するランプの森》も、人の動きを感知して色が変化していく
チームラボ バイオヴォルテックス 京都
- 所在地:京都市南区東九条東岩本町21-5
- 開業日:2025年10月7日(火)
- 開館時間:日時指定予約制 午前9時〜午後9時(最終入館 は午後7時30分まで)
- 入館料金: 大人(18歳以上)=3600円〜 ※曜日や時間帯によって変動
- 公式サイト:https://www.teamlab.art/jp/e/kyoto/
取材・文・写真・動画=藤井 和幸(96BOX)
バナー写真:チームラボ バイオヴォルテックス 京都の《呼応するランプの森》