【動画】古都の夜を躍動させる「DRUM TAO THEATER KYOTO」:世界的人気の和太鼓集団が京都駅前に劇場オープン

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世界31カ国で1000万人超を動員した和太鼓グループ「DRUM TAO(ドラム タオ)」が2026年4月9日、京都駅前に常設館を開業した。迫力あふれる演奏と洗練された衣装、地域の伝統技術が融合する空間で、古都のナイトタイムエコノミー活性化をけん引する。

世界を圧倒する「DRUM TAO」の常設シアター

日本の首都として千年以上の歴史を刻んだ京都。国内の観光客はもちろん、年間1000万人以上のインバウンドが押し寄せる中、目玉である寺社が閉門した日没後は、文化体験スポットの物足りなさが課題となっていた。それを解消するための起爆剤として期待されるのが、京都駅八条口の目の前に誕生した「DRUM TAO THEATER KYOTO」だ。

劇場が入るアバンティビルを京都駅八条口前から撮影。駅とは地下道で直結している
劇場が入るアバンティビルを京都駅八条口前から撮影。駅とは地下道で直結している

1993年に結成された和太鼓パフォーマンス集団「DRUM TAO(ドラム タオ)」は、伝統楽器に現代的な演出を融合させて海外にも進出。31カ国、500都市での公演実績を持ち、累計観客動員数は1000万人を誇る。

待望だった専用の常設劇場オープンに際し、代表の藤高郁夫さんは「アーティスト冥利(みょうり)に尽きる。日本に行ったら、京都に来たら、あのTAOの劇場に行こうと言われるような場所にしたい」と意気込む。

太鼓の響きがデジタル映像と共鳴する圧巻のパフォーマンス
太鼓の響きがデジタル映像と共鳴する圧巻のパフォーマンス

和太鼓に加えて、しの笛や三味線、琴など和楽器の調べが堪能できる
和太鼓に加えて、しの笛や三味線、琴など和楽器の調べが堪能できる

劇場は最大325席の比較的コンパクトな空間で、ステージは客席側に大きく張り出し、迫力あるパフォーマンスを至近距離で体感できる。ラウンジ内のバーで購入したドリンクや軽食を持ち込めるので、フランクな雰囲気で伝統文化に触れられるのも魅力だ。

用意する演目は2種類で、開演時間は午後7時と9時から。第1部『響き』は家族連れでも楽しめる祭りのような内容で、観客が舞台に上がって太鼓をたたけるコーナーもある。第2部『夢』は「恋人同士が涙して心が震えるようなロマンチックな旋律を重視」(藤高さん)し、幻想的な作品に仕上げた。

古都の夜にふさわしい幻想的な演出も魅力的
古都の夜にふさわしい幻想的な演出も魅力的

舞台との距離感が近く、迫力ある演奏が全身を震わせる
舞台との距離感が近く、迫力ある演奏が全身を震わせる

演者が客席近くに降りてくる場面もあり、一体感が生まれる
演者が客席近くに降りてくる場面もあり、一体感が生まれる

五感を刺激するアップデートされた日本文化

「和太鼓=法被と股引(ももひき)、ふんどし」のイメージを覆す洗練された衣装は、世界的デザイナー・コシノジュンコさんが担当。DRUM TAOとのタッグは14年間におよび、これまで約2000着をデザインした。演目の世界観を投影した衣装は、パフォーマーからも「着るとスイッチが入る」と絶賛されているという。

コシノさんは伝統息づく京都を「本物を発信する場」と位置づけ、素材選びから徹底してこだわったと振り返る。西陣織の生地や金糸を使用したことで、「激しく動いて汗をかいてもヨレず、パリッとしている素材の力が、演者の本気と共鳴する」と出来栄えに満足げだった。

西陣織の豪華な衣装をまとったパフォーマーに囲まれるコシノさん
西陣織の豪華な衣装をまとったパフォーマーに囲まれるコシノさん

コシノさんの衣装は、殺陣を取り入れた激しい動きでも傷まないという
コシノさんの衣装は、殺陣を取り入れた激しい動きでも傷まないという

館内には他にも、京都の職人技が随所にちりばめられている。ラウンジで客を出迎える世界最大級ののれんや巨大なちょうちんも、地元の伝統工芸店が制作した。バーエリアでは京都らしい手まりずしや、甘納豆の名店とコラボレーションした菓子、さらには老舗バーが手がけるオリジナルカクテルなどを提供。単なる劇場の枠を超えたトータルな文化体験施設といえるだろう。

飲食メニューは劇場内やラウンジに加え、開放的なルーフトップでも楽しめる。夜風を浴びながら京都タワーを眺め、演奏の余韻に浸る時間は、旅の1日を締めくくるのにふさわしい。

ラウンジ入口のちょうちんや奥に見える巨大なのれんが、観客を伝統文化の世界にいざなう
ラウンジ入口のちょうちんや奥に見える巨大なのれんが、観客を伝統文化の世界にいざなう

レトロなバーカウンター(上)と京都の名店とコラボしたドリンク&フード(左下)。ギフトショップには和テイストのオリジナルグッズが充実(右下)
レトロなバーカウンター(上)と京都の名店とコラボしたドリンク&フード(左下)。ギフトショップには和テイストのオリジナルグッズが充実(右下)

京都の夜間観光も盛り上げる

劇場近くの京都駅南東地区は近年、アートやビジネスの新拠点として再開発が進む。2025年10月に開業し、人気を呼んでいる没入型体験施設「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」などとの相乗効果で、日没後の人気エリアに発展する可能性大だ。

同劇場の運営に参画する野村不動産グループは「リアルな場での体験価値を最大化することで、京都におけるナイトエンターテインメントの不足や、時間・場所の分散によるオーバーツーリズム対策にも貢献していく」と宣言。DRUM TAO THEATER KYOTOの盛況によって、京都観光がさらに豊かなものになることを期待したい。

グラス片手に夜景を眺めながら、演奏後の余韻に浸れるルーフトップ ©DRUM TAO THEATER KYOTO
グラス片手に夜景を眺めながら、演奏後の余韻に浸れるルーフトップ ©DRUM TAO THEATER KYOTO

ライブでしか体感できない迫力満点のステージを鑑賞しに、ぜひ足を運んでほしい
ライブでしか体感できない迫力満点のステージを鑑賞しに、ぜひ足を運んでほしい

DRUM TAO THEATER KYOTO

  • 所在地:京都市南区東九条西山王町31アバンティビル9階
  • 演目:第1部「響-HIBIKI-」 開場=午後6時15分、開演=午後7時 
    第2部「夢-YUME-」 開場=午後8時15分、開演=午後9時
    上演時間=各約40分 ※詳しくは公式サイト(https://drum-tao-kyoto.com/)で
  • 休演日:火曜・水曜定休 ※不定休あり
  • チケット:プレミアムシート1万5000円、スタンダードシート1万円 ※共にワンドリンク付き、税込み
  • アクセス:JR京都駅八条口から徒歩1分(地下道で直結)

取材・文・動画=藤井 和幸(96BOX)

写真=ニッポンドットコム編集部

バナー写真:躍動感あふれるDRUM TAOのパフォーマンス

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