金沢の冬支度:雪づり・こも掛け【動画】

旅と暮らし

金沢では毎年11月から、厳しい冬を迎えるための準備が行われる。雪づりやこも掛けといった冬支度には、雪国の人々が積み重ねてきた暮らしの知恵が生かされている。

樹木が色づき始める11月、金沢の街では冬支度が始まる。日本三名園の一つに数えられる兼六園では、雪の重みから木々の枝を守るために雪づりが施され、美しい幾何学模様が冬の名物となっている。

国内随一の枝ぶりを誇る「唐崎松(からさきのまつ)」の雪づりを皮切りに、毎年11月1日から冬支度の作業は始まる。5本の芯柱が建てられ、唐崎松だけで約800本の縄を使って枝をつる。庭師が芯柱の上から、次々と縄を投げおろすときれいな円すい形が姿を現す。作業は12月中旬まで行われ、雪づりは3月頃に取り外される。

芯柱から縄を投げおろす庭師

樹木につられた縄が美しい円すい形を描く

長町武家屋敷跡では、雪から土塀を守る「こも掛け」が行われる。「こも」とはわらで編んだ「むしろ」のこと。土塀に染み込んだ水分が凍ることでひび割れを起こしたり、付着した雪と一緒に土がはがれ落ちたりするのを防ぐ役割がある。例年12月に3日間程度で作業し、降雪がなくなる早春まで設置されている。

雪づりやこも掛けは大切な樹木や建造物を守る、雪国ならではの暮らしの知恵だが、金沢の街に趣を加える冬の風物詩となっている。

例年12月に3日ほどで「こも掛け」が行われる

「こも掛け」は雪や寒さから土塀を守る

映像提供=金沢ケーブルテレビネット「なぜだか金澤~見つけて加賀・能登」
(バナー写真=雪づりが施された冬の兼六園)

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