銀座最大の商業施設「GINZA SIX」開業(Japan in Photos)

東京・銀座に20日、大型複合ビル「GINZA SIX(ギンザシックス)」が開業した。中央通り(銀座通り)沿いの松坂屋銀座店跡地を再開発した地区最大の商業施設で、仏クリスチャン・ディオールなど海外高級ブランドの旗艦店、北海道の人気菓子「白い恋人」で有名な石屋製菓(札幌市)といった全国の名店を含む241のテナントが入る。

訪日外国人などの観光客向けに、外貨両替や手荷物預かりを行う案内所を備えるほか、銀座で数年前から問題になっている観光バスによる渋滞を解消するため、バス乗降所を設置した。また、伝統文化の発信を目的に観世能楽堂を誘致。 能楽最大流派である観世流の拠点となる一方、災害時には帰宅困難者約1000人の滞在スペースとして活用する。

 

完成した建物は地上13階、地下6階、延べ床面積14万8700平方メートル。7階以上のオフィスフロアでは約3000人が働く見込みだ。

 

2階から5階までの吹き抜けには、前衛芸術家・草間彌生さんのオブジェが展示される。

 

地下3階の観世能楽堂。渋谷区松濤にあった旧能楽堂から舞台を移築した。14日に行われた報道陣向け内覧会で、観世流家元の観世清和さんらが能「土蜘蛛」の名場面を披露した。

 

観光案内所はコンビニエンスストアのローソンを併設。通常の店舗で取り扱う弁当や菓子、飲料に加え、土産物やイスラム教の戒律に従った「ハラル」対応商品を販売する。

 

江戸の庭園文化を意識した屋上庭園。春は桜、秋はモミジが楽しめる。夏にビアガーデンを営業する計画もあるという。

観光 東京 訪日外国人 銀座 都市再開発