日本橋の「首都高地下化」は事業費3200億円!?さらに増える恐れも…大丈夫?

社会

・日本橋周辺を地下化 費用は3200億円で合意も…
・関係者からの不安の声「全体像はまだ見えていない」
・追加で数百億円かかる?「空を取り戻す」費用は更に膨大も

日本橋周辺を地下化 費用は3200億円 でも…

東京の名所・日本橋の頭上には、巨大な首都高が走り、景観をさまたげている。

「日本橋の空を取り戻そう」そんな合言葉と共に動いていた、日本橋周辺の首都高速道路を地下化する事業費が明らかになった。

その額は3200億円

国土交通省などが18日に開いた検討会で、総額を3200億円とし、このうち、首都高速道路が2400億円、東京都と中央区が400億円、周辺を再開発する事業者が400億円を負担することで合意となった。

国交省や東京都などによる検討会(7月18日)

着工は2020年東京オリンピック・パラリンピック後を目指すという。

2002年(平成14年)に扇千景元国交相の指示により「東京都心における首都高速道路のあり方委員会」が日本橋上空の首都高移設を提言。その後、2006年(平成18年)小泉元首相の指示で「日本橋川に空を取り戻す会」が地下化を提言。
ようやく今年、事業費が決定した。しかし、ある関係者は「全体像はまだ見えていない」と指摘する。

「全体像はまだ見えていない」

日本橋周辺の首都高、約1.2キロメートルの地下化は、一部ルートを、八重洲線を活用することで、経費削減を図るとしていた。そのためにはある道路の存在を無視することはできない。

それは東京高速道路。通称「KK線」だ。

「KK線」は銀座、有楽町周辺の都心部に設置された、およそ2kmの通行料無料の専用道路だ。
その下は飲食店などになっていて、銀座を歩けばおなじみの光景だ。

銀座の街に伸びる「KK線」

地下化するにあたり、八重洲線を片側1車線から片側2車線にして、KK線との接続部分に出入り口を新たに作り、大型車を通行可能にする方針だ。

しかし、KK線の高架は、大型車が通行するには耐荷重やカーブの道路幅が足りないため、大型車は通行不可になっている。

KK線を大型車が走れるように改修するか、KK線とは別の「新道路」を作ることを検討するという。
実はこの「KK線」の改修費用などは3200億円には含まれていない

ある関係者は「KK線の改修工事にかかる費用は相当かかる。全体像はまだ見えていない」と、地下化に関する総費用は3200億円よりも膨大になると警鐘を鳴らしている。

首都高の地下化は「KK線」の改修がカギを握る

追加で数百億円以上かかる?「空を取り戻すため」費用は更に膨大

また、別の関係者はKK線改修費用などの試算は「数百億円以上」にのぼるものもあるとしている。

一体、いくらかかるのだろうか??

今回の地下化事業費として示された3200億円も、本当にその額に収まるか確証がないと前述の関係者は指摘する。

日本橋の地下にはインフラ設備の他、地下鉄が網の目のように張り巡らされている。それらを縫うように行われる工事は日本の技術力をもってすれば可能と国交省などはしているが、空前絶後の難工事が予算内に収まる可能性は絶対とはいえないという。そして、数百億円以上かかることもある「KK線」の改修工事。もしくは新しい道路建設。今後、自動車保有台数は減り、日本の道路を走る車自体が減るという試算もある。莫大な費用を使う首都高地下化には東京都や中央区の税金も投入される。

「日本橋の空を取り戻そう」

本当に地下化する費用に見合った効果があるのか?今後、丁寧な調査や説明を続けて、住民などから理解と同意を得ることが必須だろう。

(フジテレビ社会部・国交省担当 相澤航太)

(FNNプライムオンライン7月20日掲載。元記事はこちら

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